小林豊 (絵本作家)
小林 豊(こばやし ゆたか、1946年 - )は、日本の日本画家、絵本作家。 略歴1946年、東京に生まれる。立教大学社会学部卒業後、イギリス留学中に画家を目指す。1979年、日本美術展覧会に初出品で入選。1983年には「上野の森美術館」特別優秀賞を受賞した。1970年代初めから80年代初めにかけて中東やアジア諸国をたびたび訪れ、その折の体験が作品に大きな影響を及ぼしているとされている。世界を旅した経験を子どもたちに届けたいとの思いが強く反映されている彼の絵本は、日本のみならず世界的にも高い評価を受けている[要出典]。 内戦の続くアフガニスタンの現実を知ってもらいたいとの思いから、ノンフィクション作品『なぜ戦争はおわらないのか―ぼくがアフガニスタンでみたこと―』を執筆。この本をきっかけとして、『せかいいちうつくしいぼくの村』(ポプラ社、1995年)、『ぼくの村にサーカスがきた』(ポプラ社、1996年)、『せかいいちうつくしい村へかえる』(ポプラ社、2003年)といった作品がうまれた。その他著書として、『えほん北緯36度線』(ポプラ社、1999年)、『ぼくは弟と歩いた』(岩崎書店、2002年)、『クラウディアのいのり』(ポプラ社、2008年)、他多数。 『ぼくの村にサーカスがきた』が第43回青少年読書感想文全国コンクール課題図書に指定された他、『せかいいちうつくしいぼくの村』と『ぼくは弟と歩いた』シリーズは、それぞれ小学4年生の国語の教科書に掲載された。 著作の特徴小林豊の著作では、戦争の中に生きる人々の力強さや、自身が実際に訪れたアフガニスタンを初めとする中東諸国など異文化の生活、自然の情感といったテーマが頻繁に用いられる。 それらが顕著なものとして、アフガニスタンの小村を舞台に戦争のさなかで力強く生きる人々を描いた『せかいいちうつくしいぼくの村』『ぼくの村にサーカスがきた』『せかいいちうつくしい村へかえる』(えほんはともだち/ポプラ社)、黒海地方を舞台に戦火を逃れ祖父の下へ向かう兄弟の冒険譚『ぼくは弟とあるいた (絵本の泉) 』『ぼくの家から海がみえた (カラフル絵本)』『ぼくと弟はあるきつづける (レインボーえほん) 』(岩崎書店)三部作、町の自然の一日を”ちいさなやま”を中心に動物や人々の関わりを生き生きと描いた『ちいさなやま (絵本の時間)』、桜の木を取り巻く自然の情景を動物の目を通して描いた『さくらのまち』(佼成出版社)などが挙げられる。 著作リストノンフィクション
絵本
受賞歴
個展2005年2010年
2012年
2014年
脚注
関連項目外部リンク |
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