山田焼

高山まちの博物館で展示されている山田焼

山田焼(やまだやき)は岐阜県高山市で焼かれる陶器である。

江戸時代中期に瀬戸の陶工が窯を開いたのが始まりであるとされ、主に庶民向けの日用陶器を製造している[1][2]渋草焼小糸焼と共に現存する焼き物だが、前者が藩主や風流人に好まれたのに対し山田焼は農民、町人のために焼かれた生活雑器である。創始者は稲垣藤四郎といわれる。また、材料の粘土は地元の水田の土を用いていたという。

しかしながら、殖産興業のために山田焼は郡代から推奨されたため、飛騨の焼き物の中で最も長い歴史を持つことになり、現在に至るまで窯の火が絶えたことはない。また明治時代には窯業の技術を応用して土管、煉瓦、瓦などを焼き、大いに繁栄した。

2006年現在は小林陶舎の一軒のみが民芸調の陶器を焼いている。決して飾らない、素朴ながら味わいの深い意匠に人気がある。

1992年平成4年)3月30日岐阜県郷土工芸品に指定されている。

脚注

  1. ^ 『全国伝統的工芸品総覧 平成18年度版』伝統的工芸品産業振興協会、2007年3月、153頁。 
  2. ^ 飛騨の産業 山田焼”. デジタルアーカイブ飛騨おぅらい. 岐阜女子大学. 2025年7月6日閲覧。

関連項目

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