岡山市立岡山後楽館中学校・高等学校
岡山市立岡山後楽館中学校・高等学校(おかやましりつ おかやまこうらくかんちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、岡山県岡山市北区南方にある公立中高一貫校。 1999年(平成11年)に公立学校としては日本で最初に中高一貫教育を開始した、併設混合型中高一貫校。令和7年4月からは夜間学級を併設する。 概要岡山市立岡山商業高等学校、岡山市立岡山工業高等学校の定時制高等学校を統合し、1999年(平成11年)、公立(市町村立)で日本で最初の中高一貫教育校として新設された[2]。文部省の研究開発学校の指定を受けた。 校名は、日本三名園の一つである後楽園と所在自治体名である岡山(おかやま)から採られた。校章は後楽館・後楽園の頭文字、「K」を基調とし、岡山の名産品「白桃」の形をイメージしている。 教科・科目群は、人文理数、情報ビジネス、建築デザイン、生活福祉、国際文化の5系列からなる。総合学科として約130種に上る科目(普通、商業、工業、福祉、国際など)を開講し、単位制である。中には世界で起きている様々な問題について自ら考える「地球の未来 (ESD)」などのユニークな開設科目もある。 2学期制(前期・後期、区切りは10月第2週)であり、2012年度高校入学生より定時制から全日制に移行した。半期ごとに単位認定を行い、前期の卒業式もある。そのため、授業の形態はフレックス制の大学に近い。唯一の違いは、大学と違い中間考査があることくらいである。 生徒が主体的、意欲的に取り組むことを目指しており、学校全体では細かな校則はなく、「社会のルールとマナー」を校則として掲げているのも特徴。したがって中高ともに制服・生徒手帳は存在しない。正装は社会人同様スーツである。
2013年から旧南方小学校の跡地に完成した7階建ての新校舎に移転した。 沿革
課業中等部と高等部ともに、チャイムが存在しない。 中等部中等部では、苦手の克服や得意分野の伸長を目指している。基礎基本の習得や主体的・意欲的な学校生活を支援するため、「自分で選ぶ習熟度に応じた学習」を第1学年から数学で,第2学年から英語で実施している。また、学年を追って選択教科を順次拡大している。
高等部高等部では、人文理数、国際文化、情報ビジネス、生活福祉、建築デザインの5系列からなる教科・科目群から、生徒の興味・関心、進路目標、就学条件等に応じて学習したい教科・科目を選び、自分で時間割を作って学習する。 学習モデル時間割作成時に基本となる5つの学習モデル
形態
夜間学級令和7年4月より当校に併設。中学卒業資格を取得可能。 入学対象者
入学者選抜について中等部の場合は、岡山市内の小学6年生が対象となる。選抜方法は「入学試験・面接」となっている。 高等部の場合は、後楽館中学校在学の3年生(内進生)と岡山県内在住者(外進生)が対象となる。選抜方法は「無試験(内進生)」、「特別入学者選抜(外進生・現役中学生のみ)」、「一般入学者選抜(外進生・現役中学生のみ/第I期)」のいずれかとなっている。「無試験」を除き、他の県立高等学校の選抜方法と同じである。以前は「無試験(内進生)」、「校長推薦入試(外進生・現役中学生のみ/第一期セレクション)」、「自己推薦入試(外進生・校長推薦で落ちた人と現役中学生以外/第二期セレクション)」の方法で選抜していた。 中等部は80人、高等部は内進生80人・外進生80人の計160人を基準として、生徒をとっている。そのため、倍率が高めになってしまうことが多い。特に部活動が全国優勝したときなどは、3倍を超える倍率になることもある。 2008年度より入試の形式が変わり、一般の県立高校などと同じくペーパーテストを実施するようになった。 出身著名人(高等部)関連項目脚注
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