川崎市立中原図書館
川崎市立中原図書館(かわさきしりつなかはらとしょかん)は神奈川県川崎市中原区にある公立図書館。1923年(大正12年)に橘樹郡田島町の田島尋常小学校内に開館した田島町立図書館にルーツを求めることができ、川崎市立図書館の中で最も長い歴史がある[6]。武蔵小杉の再開発に伴い、2013年(平成25年)4月、現在の場所へ移転した。 川崎市立図書館の中央図書館としての機能を有する[3][7]。 沿革
建物中原図書館は武蔵小杉駅前(同駅南口地区西街区)の再開発複合ビル(地上39階、地下2階建て)の5・6階に開館しており[10][12]、同ビルには図書館のほかにショッピングセンター「武蔵小杉東急スクエア」[13]やタワーマンション「エクラスタワー武蔵小杉」が入居している。 複合ビルの設計・監理は日本設計、施工は西松建設・佐藤工業JVが行い[1]、図書館の整備工事は一般競争入札を9億6600万円で落札した、西松建設・ジェクトJVが施工した[14]。 なお、中原図書館が入っている複合ビルに入居する前述の東急スクエア内には東急東横線の改札があり、またJR南武線の北改札とも接続されているため、雨天時でも傘をさすことなく、駅から入館することができる[15]。 サービス・設備交通の便が良く、帰路につく会社員の立ち寄りを容易にする観点から、他の川崎市立図書館より平日の開館時間が9時30分から21時00分と閉館時間を2時間延ばしている[16]。なお、休日の開館時間は他と同じである[16]。
通常の貸出・返却カウンターとは別に無人貸出機が館内に10箇所設置されており、待ち時間の少ない貸出サービスの提供を行っている[16]。予約本についても、カウンターに並ばずして貸出を受けるための予約本受取コーナーが設置されている[16]。また、図書の盗難・無断持ち出しを防止するための図書へのICタグの貼付が前中原図書館の休館時に行われ、無断持出防止装置 (BDS) の設置もされている[16]。 閲覧席
閲覧席は、5階に123席、6階に78席の計201席が設けられている[17]。一部席は利用者の年齢で利用を制限している他、コンピュータを用いた予約制の席になっているものもある[17]。 6階ではdocomo Wi-Fi・フレッツ・スポットの公衆無線LANを用いて私物のパソコンやタブレット端末が利用できる[17]。またこれに給電するためのコンセントも座席に設置されている[17]。 その他パソコンは中学生以下が5階のレファレンスカウンターで申し込みを行うことで利用可能な2台と高校生以上の学生や社会人が6階の座席利用申込機で申し込みを行うことで利用可能な14台の計16台が設置されている[17]。両者ともに30分までの利用を1回とした、1日2回を限度としており、6階のパソコンの申し込みには貸出カードを要する[17]。なお、中学生以下が使用するパソコンは有害サイトの閲覧ができないよう、フィルタリングがかけられている[18]。 児童書コーナーの書架は子どもの身長に合わせた低いものを使用し、配架冊数は児童図書約4万冊である[16]。児童書コーナー中心部には「おはなしのへや」と呼ばれる、コンクリート製の白いドーム状の構造物が設置されており、ドーム内部で読み聞かせが可能となっている[16][18]。なお、「おはなしのへや」のドームは川崎市を流れる多摩川の水滴を表している[18]。 自動書架が導入されているため、閉架からの図書の取り出しが短時間で済む[2]。 その他、授乳室や本の除菌装置が設置されている[2][16][18]。除菌装置は45秒間装置の中に入れることで、本の表面が除菌されるというものである[18]。 立地周辺にはタワーマンションや大企業の事務所などが建ち並び[19]、東急東横線・目黒線およびJR南武線・横須賀線(湘南新宿ライン)が交差する要所である[20]。更に東急線には東京メトロ副都心線や都営地下鉄三田線・東京メトロ南北線などが乗り入れしており、都心からのアクセスも良い[21]。
参考文献
脚注・出典
関連項目外部リンク |
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