『幻想牢獄のカレイドスコープ2』(げんそうろうごくのカレイドスコープ2)は、エンターグラムによる日本のアドベンチャーゲーム作品である。PlayStation 4とNintendo Switch向けのゲームソフトとして、2025年3月14日に発売された[1][注 1]。キャッチコピーは『勝ったらご褒美負けたら処刑!楽しい同窓会を始めましょう!』[2]。
概要
前作『幻想牢獄のカレイドスコープ』に続く、ガールズ・メンタルサスペンスの第2作[4]。すべての台詞がフルボイスで収録されている[2][4]。企画・シナリオは竜騎士07が、キャラクターデザイン・原画は過去東が、音楽はひぐうみSoundが担当する[2][4]。
前作とは異なる舞台と登場人物でデスゲームが繰り広げられる[2]。また、1つのルールでゲームが展開された前作と異なり、本作では複数のデスゲームが展開される[2]。各キャラクターの視点で物語を体験し、デスゲームの緊張感やキャラクター間の関係性を深く掘り下げる構成が取られている[2][4]。前作の反響をもとに、より物語として楽しめるように構成が見直されている[2][4]。
ストーリー
れもん、梓杏、紫、黒祢の4人は、中学時代に変わり者の仲良しグループとして過ごしたが、各々の高校生活が始まると距離ができてしまっていた。高校3年の夏休み。久しぶりに黒祢から同窓会の誘いを受けた彼女たちは、各々の待ち合わせ場所に向かうが、気がつくと出口のない小部屋に閉じ込められていた。部屋の四隅にはそれぞれの席とお茶の用意がされており、椅子から伸びた鎖が彼女たちの首輪に繋がれている。この同窓会は、過去の清算を目的とする生死を懸けたデスゲームだった。4人は互いの秘密に向き合いながら、次々と危機的な選択を迫られていく。
登場人物
- 渦花 黒祢(うずはな くろね)
- 声 - 夏吉ゆうこ[5]、小笠原早紀(中学生時代)[5]
- 優しく人を立てるのがうまい。人の長所を見つけることに長け、ネガティブな話題でも前向きに捉える傾向がある。
- れもん・紫・梓杏の3人に声をかけられて友人となった。あだ名は「コロネ」。かつていじられ役として周囲を和ませていた。
- 3人を同窓会に誘った張本人。過去の屈辱への復讐を果たすために、生まれ変わった姿で3人の前へ登場した。
- 家路 れもん(いえじ れもん)
- 声 - 和泉風花[5]
- ぼっち系のゲームオタク。会話が合わないときは無口だが、ゲームの話題になると饒舌になる。争いを好まず、揉め事が起こりそうになると回避する傾向がある。コロネとゲームの話題で意気投合してからは、友人関係を築いている。
- 巌⽔ 梓杏(いわみず しあん)
- 声 - 田野アサミ[5]
- 凄み系のぼっち不良。自分に降りかかる問題は全て暴力で解決してきた。喧嘩腰になりやすく、他者が取り入ろうとすると不快に感じることが多い。単純な問題を自ら複雑にする癖があり、誰かに止めてほしいと思っている。コロネとは怯まずに女の子として接してくれるため仲が良い。
- 紅葉寺 紫(こうようじ むらさき)
- 声 - 矢野妃菜喜[5]
- 容姿端麗で学力も高い高慢なお嬢様。冷たい態度で他者に嫌われやすい。合理的かつ冷酷な判断が得意である。本人に見下す意図はないが、その言動が誤解を招いてしまう傾向がある。コロネと出会い、自分の言動が正しく伝わることを初めて経験した。
- ハンプティ・ダンディ・ダンプティ
- 声 - 茶風林[5]
- デスゲームの進行を行なうマスコットキャラクター。
主題歌
- 「まっしろゲロカス☆リユニオン」
- 渦花黒祢(夏吉ゆうこ)によるオープニングテーマ[6]。作詞は竜騎士07/07th Expansion、作曲・編曲はxaki[6]。
- 作編曲を担当したxakiによれば、本楽曲は「より強く激しくロックに」と注文されて制作された[6]。xakiはこの注文を受けて、EDMロックをベースにしながら、チップチューンやボーカル加工などやりたい放題制作したという[6]。
製品情報
通常版と完全生産限定版の2種類が発売された。完全生産限定版には以下の特典が収録されている。
- ひぐうみSoundによるBGMとオープニング主題歌のフルバージョンが収録されている。
- 各登場人物の設定資料や、物語冒頭部分の台本が収録されている。
製品情報
発売日 |
機種 |
品番
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通常版 |
限定版
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2025年2月14日 |
PlayStation 4 |
PLJM-17402 |
EGCS-00285
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Nintendo Switch |
HAC-P-BLC8A |
EGCS-00286
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脚注
注釈
- ^ 当初は2025年2月14日に発売予定であったが、後にエンターグラム公式Xアカウントにて発売日の変更が発表された[2][3]。
出典
外部リンク