彼らが本気で編むときは、
『彼らが本気で編むときは、』(かれらがほんきであむときは、英題:Close-Knit)は、2017年2月25日公開の荻上直子監督、生田斗真主演の日本映画。 概要前作『レンタネコ』から5年ぶりとなる荻上直子監督オリジナル脚本作品[1]。テーマはLGBTと家族の在り方(差別や育児放棄を含む社会問題)[2]。モチーフは編み物。主演の生田がトランスジェンダー女性を演じている[3]。また、2016年11月に死去したりりィの遺作となった[4][5]。 トランスジェンダーの真境名ナツキの母親が、我が子に「ニセ乳」を作ったというエピソードが載った新聞記事に着想を得た荻上が、母親に取材をしたのが映画制作のきっかけである[6]。2016年3月11日クランクイン[7]。 文部科学省選定作品(少年向き・青年向き・成人向き)[8]。日本国内で初めて「パートナーシップ証明書」を導入した東京都渋谷区、および渋谷区教育委員会が初の推奨作品に選定した[3]。 第67回ベルリン国際映画祭・パノラマ部門正式出品、ジェネレーション部門特別上映作品[9]。ベルリン国際映画祭で日本映画初のテディ審査員特別賞[10]と観客賞(2nd place)[11]をダブル受賞した。 全国154スクリーンで公開され[12]、2017年2月24日、25日のぴあ映画初日満足度ランキングで1位を獲得[13]。2017年2月25日 - 3月3日の週間映画ランキング(興行通信社調べ)で初登場8位にランクインした[14]。 あらすじ母親が家を出てしまい置き去りにされた11歳のトモが、おじのマキオの家を訪ねると、彼は恋人リンコと生活していた。トランスジェンダーのリンコは、トモにおいしい手料理をふるまい優しく接する。母以上に自分に愛情を注ぎ、家庭の温もりを与えてくれるリンコに困惑するトモだったが……。 トモには同性愛に悩む男子の友達・カイがいて、クラスでいじめに合っている。トモは最初リンコに対して抵抗を示したが、その優しさ、本当の母性に触れて打ち解け、家族の一員になっていく。と共に同性愛のカイも受け入れていく。 マキオの母親は認知症で施設に入っていて、その介護担当がリンコだったことから結ばれたもので、その優しさと美しさは性を超越して一目惚れしたという。 リンコは戸籍を女性に変えて結婚をし、トモを養子に迎えることを望んでいて、男根を模した謎の編み物を作り、108個の煩悩の数作ったら燃やして供養するという。 ところがある日突然、トモの母・ヒロミが現れてトモを引き取りたいと言い、それぞれの本音がぶつかり合う。結局、トモは実の母親を選び、別れを惜しみながらリンコたちの元を去るが、二人からのプレゼントを開けてみると、リンコが編んだ毛糸のオッパイだった。 キャスト
スタッフ
受賞
関連商品
関連項目
脚注
外部リンク
|
Portal di Ensiklopedia Dunia