推しが死んだ朝
『推しが死んだ朝』(おしがしんだあさ)は、古屋兎丸による日本の漫画作品。『ビッグコミックオリジナル』(小学館)にて、2024年5号から同年8号まで連載[1][3]。『ビッグコミックオリジナル』の創刊50周年集中連載企画・第6弾の作品である[1]。全ページカラーで描かれている[4]。単行本には『日々、推す』も収録されている[4]。 あらすじ23歳のゆこりんは、18歳の2.5次元俳優・金森雅哉のファンになった。その日以来、雅哉を「推す」ことが生活の潤いであり支えであり、生き甲斐になった。推し活11年目のある日、雅哉が突然引退宣言をして消えた。ゆこりんは身体の一部をもぎ取られたような喪失感を覚える。この先二度と雅哉の活躍を見ることが出来ない現実を「“金森雅哉”という俳優は死んだ」と考えることで区切りをつけて受け入れた。そして楽しかった頃の思い出だけを胸に残した。 登場人物
日々、推す『ビッグコミックオリジナル』にて、2024年21号と同年22号に「推し」短編第2弾として掲載された前後編[5][6]。雨宮楓が協力としてクレジットされている[5]。「ファッションや言葉などの細部」は監修を行い描かれている[7]。本作も全ページカラーで執筆されている[4]。 作風編集部によると、本作は「推し活」を題材に描かれている[8]。『推しが死んだ朝』と『日々、推す』では、老人や女子高生が異なるタッチで執筆されている[8]。 制作背景推しが死んだ朝作者の古屋兎丸は数年前から漫画の執筆に対して、ミドルエイジクライシスのような疲れを感じていた[7]。前作が打ち切られたことをきっかけに、自身で企画をしたサイン会の開催や『ライチ☆光クラブ』のアナログフルカラーの作品の執筆を行い、漫画から離れていたが、「緩やかに漫画からは引退しようかな」と考えていた[7]。その時、『ビッグコミックオリジナル』の編集者から本作の企画の依頼があった[7]。編集者には2.5次元俳優の推しがおり、「話し出すと止まらない強い情熱」に古屋は興味を抱いた[7]。古屋は自身の作品が映像化や演劇化されてきた経験から俳優の人間性に触れてきていたため、「推す側と推される側の両方を知る僕だからこそ描ける漫画があるのではないか」と考え、『推しが死んだ朝』を執筆している[7]。古屋は自身が「「死」や「老い」について意識今だからこそ描けた話」だと述べ、「従来の描き方に飽きていた」ためアナログのフルカラーで描き、背景はフリーハンドで執筆したと話している[7]。 日々、推す『推しが死んだ朝』の執筆を終えたころ、ひょんなことから出会った人物が古屋のスタッフに加わった[7]。その人物は「若者文化に強い関心」があり、古屋は会話の中から「『推しが死んだ朝』に続く推し二部作として、メン地下を推すリアルな高校生の日常」を描きたいと考えた[7]。メンズ地下アイドルと知り合ったことから、古屋がライブに言っていたことも、本作を描いた大きな要因である[7]。古屋は「リアルな若い文化と『北の国から』ネタを融合させた」ところを気に入っていると話している[7]。 書誌情報
脚注
外部リンク
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