旅立ちの島唄〜十五の春〜
『旅立ちの島唄〜十五の春〜』は、2013年5月18日に全国公開された日本映画。吉田康弘監督のオリジナル脚本で、南大東島を舞台に家族愛を描いたもの。2013年04月にノベライズされ、日販アイ・ピー・エスより単行本が刊行されている。 島内に実存する少女民謡グループ「ボロジノ娘」を題材に、沖縄を舞台とする実話をもとにしたボロジノ娘たちのエピソードから制作された。 厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財、厚生労働省社会保障審議会推薦。 あらすじ沖縄本島から360km離れた沖縄県南大東島は高校がなく、中学生たちは進学のためには島を出て家族と離れて暮らさなければならない。少女民謡グループ「ボロジノ娘」は、毎年卒業シーズンに別れをテーマにした民謡「アバヨーイ[注 1]」を父母に向けて歌い、島を旅立って行く。 中学3年になった「ボロジノ娘」のリーダー・仲里優奈(三吉彩花)も、あと1年で生まれ育った島から旅立たなくてはならない。島を離れての新しい暮らしに対する不安、ずっと二人暮らしだった父(小林薫)を島に残していく罪悪感、切ない初恋など、さまざま思いを抱き、優奈は最後に島唄を歌いきって旅立とうと前進して行く。 解説島のドキュメンタリー番組を見た吉田監督は、離島には“別れ”という通過儀礼があり、家族の絆の純粋性、親と子が互いを思いやる。これを題材に、離島で生きている人々の苦しみや喜びや葛藤を描くことによって「親子の情愛を表現した映画になる」と直感、映画製作を決意した。 親子の関係を率直にまっすぐ見つめ直した作品であることから、父親役の小林薫はこの映画について「父と娘、現代版小津安二郎を観ている気持ちになった。」とコメントしている。 主演の三吉彩花については、彼女が15歳の春になる瞬間の今しかできない芝居を映したいとの思いから、撮影時期も実際に彼女が中学を卒業したばかりの2012年ゴールデンウィークに行われた。三線の演奏や独特な節回しの島唄も吹き替えなしで臨んでいる。 [1][2][3][4] 登場人物・キャスト
スタッフ
音楽主題歌「春にゴンドラ」は、南大東島のエピソードをもとにBEGINが書き下ろした。歌詞の要所要所には「製糖工場」「クレーン車」「紙テープ」といった島を連想させる言葉が盛り込まれている。また曲のタイトルは、南大東島では高波により船が接岸できないため、船に乗り降りするためにはクレーン車に吊るされたゴンドラに乗らなければならないことにちなんでいる。[6][7] 受賞・ノミネート
関連製品
脚注注釈
出典
関連項目外部リンク
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