旅行地理検定
旅行地理検定(りょこうちりけんてい)は、旅行地理検定協会(JTB総合研究所が事務局として運営)が主催する検定試験。世界観光機関後援であり、受験料の一部は世界観光機関に寄付される[2]。 2019年に実施される第50回試験までは、国内旅行地理検定試験と海外旅行地理検定試験の2種類が実施されているが、受験者の国籍も多様化していることから、2020年の第51回試験からはそれぞれ、日本・旅行地理検定と世界・旅行地理検定に名称変更され、階級も併せて変更された(後述)[1]。 2024年、受験者数の減少を理由として、2025年6月実施の第58回をもって検定を終了することが発表され[3]、協会自体も2026年3月31日を以て解散する事が発表された。 概要観光関連業界(旅行会社・関係企業・団体)関係者および旅行愛好家を対象に、国内・海外の旅行地理の知識・教養レベルを判定する。第1回が開催された1995年から2018年までの受験者は延べ24万人。 各級毎に異なる試験問題が用いられ、会場試験は70%、インターネット試験は75%以上の正解率で合格となる。 1級の最高得点者は「旅行地理博士」として表彰される[4]。第13回[5]と第31回では、国内1級において満点(180点)者が出ている。通算5回表彰を受けると「旅行地理名誉博士」[6]の称号が授与され、オリジナルの地球儀が贈られる[7]。 2級から4級の各級では、会場試験に加え、インターネット試験も開催される(試験問題は同一)。インターネット試験は会場試験と比べ、合格基準が高く設定されているが、合格率はインターネット試験の方が高い場合が多い[8]。団体受験も可能であり、この場合はインターネット試験と同様に国内2級と3級のように全ランクを複数受験することも可能である。 2020年に予定される第51回試験からは、それまでの4階級のうち1級を廃止し3階級に変更するとともに、名称を「上級」(2019年までの2級に相当)「中級」(同3級)「初級」(同4級)に併せて変更する。なお第50回試験以前の合格級の読み替えは行わず、そのまま1・2・3・4級となる。[1]。 また試験会場についても、第50回までの6会場(札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・福岡)のうち仙台会場を廃止、Web受験についても「中級」「初級」のみとする再編を行う[1]。 併せて、旅行地理博士等の称号授与の再編も実施され、従来の表彰制度は、第50回をもって終了(ただし第50回で「旅行地理名誉博士」となった受験者、及び既に名誉博士のとして表彰された者の受験料の免除特典は、該当期間内は引き続き有効)、第51回試験以降は、「日本」「世界」別に、各回の「上級」の最高得点者を「旅行地理検定最高得点賞」として表彰する[1]。 試験日
検定級と試験内容
2020年からは、試験時間が全階級60分に統一され、質問数は上級および中級は各100問、初級は80問となる。出題内容については2020年1月下旬以降ホームページで公開予定。また受験料は、会場試験、インターネット試験共通となり、上級5,000円、中級4,000円、初級3,000円にそれぞれ値上げされる[1]。 沿革初期は「鉄道旅行検定」(1998年 - 2003年の全9回)と「温泉検定」[11]が、併せて実施されていた。現在と異なり、同一問題の得点によって取得級・認定級(1 - 8級)を決定する方式であった。のちに鉄道旅行検定と温泉検定は廃止され、同時に、各級毎に異なる試験問題が用いられる現行の方式に変更された。 脚注
関連項目外部リンク |
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