最後まで行く
『最後まで行く』(さいごまでいく、原題:끝까지 간다)は、2014年公開の韓国映画。一つの事故を発端に極限まで追い詰められて行く刑事の姿を描いたクライムサスペンス。主演はイ・ソンギュン、チョ・ジヌン[1]。監督・脚本のキム・ソンフンは、本作で第35回青龍映画賞脚本賞[2]、第51回大鐘賞監督賞[3]、第51回百想芸術大賞監督賞[4]を受賞した。第67回カンヌ国際映画祭監督週間招待作品[5]。 2017年には中国でアーロン・クオックを主演にリメイク映画『ピースブレーカー』が、2022年にはフランスでフランク・ガスタンビドゥを主演にリメイク映画『レストレス』が制作された。2023年には日本でリメイク映画『最後まで行く』が公開[6]。 ストーリー予期せぬ内部監査、死去した母親の葬儀問題。10年選手の刑事コ・ゴンス(イ・ソンギュン)は、ストレスが爆発する寸前で車を運転中に、道路に飛び込んできた人を轢いてしまう。慌てて轢いた男を確認したが、彼はもう死んだ状態だった。ただでさえ問題が山積みの状況で交通事故まで起こせば、手錠がかけられるのは時間の問題だ。しかも、よりによって現場近くに警察のパトロールカーが巡回していた。結局、死体をトランクに隠すことで一時的に危機を免れたゴンス。それから死体をどう隠蔽するか思案した末に、とんでもない方法を思い付く。母親の棺桶に一緒に入れて土葬にしてしまおうと。 母親の最期を汚してしまうのは人の道に外れていることは分かっていたが、結局、奇抜なトリックを利用して死体を隠蔽することに成功する。これで一件落着かと思いきや、新たな問題が生じる。ゴンスの携帯電話にパク・チョンミンという見知らぬ男(チョ・ジヌン)から着信が入り、ゴンスが人を轢いたことを全て知っていると語る。パクは事実を暴露しないかわりにゴンスに言うとおりにするよう脅し、ゴンスは要求を渋々承諾。パクの指示どおりに動きつつも、彼の支配から逃れようと画策する。 土葬にした男が、イ・ヴァンミンという指名手配犯である事を知るゴンス。イ・ヴァンミンの仲間を違法に締め上げたゴンスは、自分を脅迫している謎の男が、悪徳警官のパク刑事である事を知った。パクは押収した麻薬を横流しして大金を稼いでいた。死んだイ・ヴァンミンは、パクから金庫の鍵を盗み、パクはその鍵を取り戻すためにゴンスを脅していたのだ。 田舎道で待ち合わせて、パクにイ・ヴァンミンの死体を引き渡すゴンス。その遺体には爆弾が仕掛けてあり、パクの車は吹き飛んで溜め池に沈んだ。しかし、パクは死んでいなかった。自宅でパクに襲われ、死闘の末に今度こそパクを殺すゴンス。 警察を退職し、地道に生きる決心をして母親の墓に参るゴンス。そこで見つけたのは、イ・ヴァンミンの死体を掘り出した時に落とした金庫の鍵だった。パクの金庫を探し当てたゴンスは、見たこともない大金を手に入れた。
キャスト
スタッフ
受賞2014年度
中国版
『ピースブレーカー』(原題:破・局)は2017年の中国映画。日本では劇場未公開で、WOWOWで放映された後、DVD化された。 ストーリー(中国版)
キャスト(中国版)スタッフ(中国版)
フランス版
『レストレス』(原題:Sans Repit)は2022年のフランス映画。Netflixで配信された。日本を含めた世界各国でネットフリックス映画部門グローバル興行ランキング1位を獲得している[7][8][9]。 ストーリー(フランス版)
キャスト(フランス版)スタッフ(フランス版)
日本版
2023年5月19日に公開。監督は藤井道人、主演は岡田准一[6]。 ストーリー(日本版)
キャスト(日本版)
スタッフ(日本版)
脚注出典
外部リンク
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