有馬町

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有馬町
有馬温泉・金の湯正面
有馬温泉・金の湯正面
有馬町の位置(兵庫県内)
有馬町
有馬町
有馬町の位置
北緯34度47分20秒 東経135度15分20秒 / 北緯34.78889度 東経135.25556度 / 34.78889; 135.25556
日本の旗 日本
都道府県 兵庫県
市町村 神戸市
北区
人口
2021年令和3年)12月31日現在)[1]
 • 合計 1,404人
等時帯 UTC+9 (JST)
郵便番号
651-1401[2]
市外局番 078 (神戸MA)[3]
ナンバープレート 神戸
地図有馬町の位置
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有馬町(ありまちょう)は、神戸市北区町丁郵便番号は651-1401[2]

本項では本町丁の前身にあたる有馬郡湯山町(ゆやまちょう)、有馬町(ありまちょう)についても記す。

古代から一貫して温泉地・湯治場として繁栄し、かつては豊臣秀吉も頻繁に訪ねた。日本三古湯の一つに数えられる。関西各地からの交通も整備されており、現在でも京阪神の主要な温泉地である[4][5]

地理

神戸市北区の南東端、六甲山の北、有馬温泉の一帯にあたる。北で山口町山口・山口町香花園・山口町中野、東で山口町船坂、西で有野町唐櫃、南で灘区六甲山町東灘区本山町森・芦屋市奥山に接する。

山岳

  • 六甲山
  • 湯槽屋山
  • 灰形山
  • 落葉山
  • 愛宕山
  • 射場山

河川

  • 有馬川
  • 瑞宝寺谷
  • 滝川

  • 滑滝
  • 白石滝
  • 蟇滝

歴史

ありまちょう
有馬町
廃止日 1947年3月1日
廃止理由 編入合併
神戸市、有馬町有野村神戸市兵庫区
現在の自治体 神戸市
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 近畿地方
都道府県 兵庫県
有馬郡
市町村コード なし(導入前に廃止)
総人口 2,214
国勢調査1940年
隣接自治体 芦屋市
有馬郡有野村山口村
武庫郡本山村
有馬町役場
所在地 兵庫県有馬郡有馬町(大字なし)
座標 北緯34度48分0.3秒 東経135度14分50.6秒 / 北緯34.800083度 東経135.247389度 / 34.800083; 135.247389 (有馬町)
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古代

当地の名前は奈良時代から見られる。当時は有馬と表記された。古代より温泉地として知られ、舒明天皇孝徳天皇藤原道長も訪れたと伝えられる[4]。有馬山は短歌にも度々登場し、万葉集後拾遺集などでその名が確認できる[6][7]

中世

鎌倉時代になって有馬と表記されるようになった。古代から中世に入っても温泉地としての繁栄は続いた。この頃の有馬は湯山とも呼ばれ、戦国時代には湯山村と呼称された。天文8年に三好宗三がこの地に立てこもり合戦の舞台となったが、戦国末期には羽柴秀吉の領地となった[4]天正13年には秀吉が訪れ戦火と慶長元年の地震で破壊された温泉や寺を修復し、これは後に江戸期の有馬温泉の栄華に繋がる[8]。秀吉は当地でしばしば湯治の傍ら茶会を催し、天正18年には千利休らも招いたと伝わる。現在も特産品として作られ続けている有馬籠や有馬筆の生産は、桃山時代に秀吉が広めた茶の湯に関連して始まった[4]

近代・現代

明治29年に湯山町から改称して有馬町が誕生した。明治中期には旅館が大小70軒、ホテルが3軒存在しており、既に保養地となっていたことが伺える。明治8年には炭酸泉が見つかり、サイダーの製造や炭酸泉浴場に利用された。大正4年に有馬軽便鉄道、昭和3年に神戸電鉄有馬線が開業した。ただし有馬軽便鉄道は国有化ののち戦時中の昭和18年に廃止されている。神戸市編入は昭和22年。昭和45年には六甲有馬ロープウェーが開業した[4]

沿革

地名の由来

「新 神戸の町名」(1996)ではアリが山、マが土地を表し「山間の土地」の意味であるというのが通説だと紹介する一方、「荒れた土地」あるいは「新しく開いたばかりの土地」を意味するという説や、アイヌ語で燃えた土地を意味するという説も併せて紹介されている[8]

世帯数と人口

2021年(令和3年)12月31日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]

町丁 世帯数 人口
有馬町 1,038世帯 1,404人

小・中学校の学区

市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[9]

番地 小学校 中学校
全域 神戸市立有馬小学校 神戸市立有馬中学校

交通

有馬温泉駅

鉄道路線

大正4年から昭和18年までは前述の有馬軽便鉄道の有馬駅が所在した[10]

バス

阪急バス

道路

施設

有馬切手文化博物館

脚注

  1. ^ a b 住民基本台帳に基づく人口(町丁目別・年齢別)”. 神戸市 (2021年12月31日). 2022年2月1日閲覧。
  2. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2022年2月1日閲覧。
  3. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2022年2月1日閲覧。
  4. ^ a b c d e 『角川日本地名大辞典 28 兵庫県』角川書店、1988-10月8日 エラー: 日付を year と date に分けずに date にまとめて記入してください。(説明、120-122頁。 
  5. ^ 有馬温泉 エリアガイド”. Feel KOBE 神戸公式観光サイト. 2025年7月24日閲覧。
  6. ^ 和歌データベース(異同資料句番号:00709)”. lapis.nichibun.ac.jp. 国際日本文化研究センター. 2025年5月22日閲覧。
  7. ^ 歌詳細 | 万葉百科 奈良県立万葉文化館”. manyo-hyakka.pref.nara.jp. 2025年5月22日閲覧。
  8. ^ a b 『新 神戸の町名』神戸新聞総合出版センター、1996-4月30日 エラー: 日付を year と date に分けずに date にまとめて記入してください。(説明、133-134頁。 
  9. ^ 神戸市小中学校区一覧”. 神戸市. 2022年2月1日閲覧。
  10. ^ 085号_二郎・有馬温泉”. KOBERail&Trail. 2025年5月22日閲覧。

参考文献

関連項目

外部リンク

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