木曽川堤(サクラ)

木曽川堤の桜並木

木曽川堤(サクラ)(きそがわづつみ(サクラ))[1]とは、愛知県一宮市から江南市にわたる延長7 kmサクラ並木であり、1927年昭和2年)8月11日に国の名勝および天然記念物の二重指定を受けたサクラの名所である。

概要

愛知県岐阜県県境を流れる木曽川の、犬山市から弥富市まで続く堤防(いわゆる御囲堤)の一宮市北方町から江南市草井町までの区域の両法面に、1885年明治18年)約1800本のエドヒガンシダレザクラと共に少数のヤマザクラが植樹されたもので、ソメイヨシノを植樹しない点が日本各地のサクラ並木に対して特徴がある。1927年(昭和2年)「木曽川堤(サクラ)」として、国の名勝、天然記念物に指定された。

伊勢湾台風の暴風による倒木や、枯死、伐採、御囲堤上の県道の拡張などもあり、桜は約400本まで減少したが、その後新たに植樹されている。2025年現在は一宮市黒岩から同市北方町にかけて明治時代に植樹した桜が多く残る。江南市内の木曽川堤で明治時代の桜は小杁地区にわずかに残るのみであり、大部分は新たに植樹したものである。

葉栗郡木曽川町(現在の一宮市)出身の声優である丹下桜の名前の由来は、この木曽川堤の桜並木である[2][3]

交通アクセス

  • 名鉄名古屋本線尾西線 名鉄一宮駅から名鉄バスに乗車「光明寺」停留所下車、徒歩で約5分。
    • 名鉄バス一宮川島線の「大野」停留所から「河田黒岩」停留所の間、一宮宮田線の「河田黒岩」停留所から「本郷口」停留所は御囲堤上の県道を通る。「大野」停留所から「河田黒岩」停留所の間、「河田黒岩」停留所から「宮田口」停留所の間はバス内から桜を眺めることができる。

脚注

  1. ^ 名勝および天然記念物の正式指定名称が、括弧(サクラ)を含む木曽川堤(サクラ)である。
  2. ^ 中日新聞』2012年2月14日朝刊尾張版18頁「「一宮愛」あふれる 市制90周年フォーラム 座談会 地元出身の3人 映画監督 松岡錠司さん 映画に必要な全場面ある 声優 丹下桜さん 木曽川堤の桜並木大好き タレント 水野裕子さん もっと前に出て盛り上げて」(中日新聞社 記者:谷悠己)
  3. ^ 『中日新聞』2013年1月5日朝刊尾張版14頁「故郷の遺伝子 尾張・知多出身の人々 (1)声優−東京 丹下桜さん(39) 海外で作品愛され感動」(中日新聞社 聞き手・荒井隆宏)

参考文献

  • 『ふるさとの文化遺産 郷土資料事典23愛知県』
  • 加藤陸奥雄他編『日本の天然記念物』、講談社、1995年3月20日 第1刷 433,435ページ ISBN 4-06-180589-4
  • 『自然紀行 日本の天然記念物』、講談社2003年10月22日 第1刷 199ページ ISBN 4-06-211899-8

関連項目

外部リンク

座標: 北緯35度21分10秒 東経136度49分34秒 / 北緯35.35278度 東経136.82611度 / 35.35278; 136.82611

Prefix: a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9

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