極道戦争 武闘派
『極道戦争 武闘派』(ごくどうせんそう ぶとうは)は、1991年公開の日本映画。監督:中島貞夫。主演:中井貴一。配給:東映。 福岡・博多を舞台に、2つのヤクザ組織の抗争および、一方の組織の内部分裂に巻き込まれた2人の男の悲劇を描いたヤクザ映画。九州で起きた実際の抗争事件である山道抗争が物語のモデルとされる[要出典]。 松山千春の映画初出演作品である。松山はこの作品の演技で第15回日本アカデミー賞の優秀助演男優賞、新人俳優賞を受賞した[1]。 ストーリー九州の新興組織・神崎会は、傘下団体の笠井組組員・勝司に、ある小都市の抵抗勢力・箕輪組の組長を暗殺させる。勝司の幼なじみで黒岩組に所属する誠が運転手として手伝う。勝司がすべての罪をかぶって服役している間に、誠は出世し、自身の子分を持つ立場となる。 神崎会は博多に娯楽施設を建設する計画を持つドリーム社の依頼を受け、土地の買収に乗り出す。そこは神崎会と対立する城戸組の縄張りであり、両者の抗争が激化する。その間、神崎会会長の神崎が病に倒れ、指令系統が混乱。その隙に関東の組織・海東会の深沢が、黒岩組組長・黒岩を懐柔。そのために会は、城戸組との共栄のため手打ちを図る黒岩の派閥が主流派となり、抗争の完遂を求める笠井組は孤立していく。黒岩の意向を守る誠は、笠井組の中でも特に好戦的な勝司に、動きを慎むよう命じる。 勝司はおさまらず、かつての誠の子分でカタギとなっていた長一を巻き込み、北九州で大量の武器を購入し、ひそかにアジトに運び入れようとしたが、張り込んでいた警察に追われ、カーチェイスの果てに長一を死なせてしまう。知らせを聞いた誠は勝司と絶交する。 ある夜、笠井組組長・笠井が路上で何者かに射殺される。城戸組のしわざと合点して怒り狂った勝司は、城戸組組長・城戸の暗殺を進言するが、会の権力を握った黒岩にはねつけられ、さらに笠井組ごと破門される。勝司は城戸を襲撃するべく独断で城戸組の事務所ビルに向かって発砲。城戸組傘下の鶴木組組長・鶴木が倒され、城戸との会談のために襲撃現場に居合わせた神崎会幹部たちも怪我を負う。メンツを潰された黒岩は、幹部の持丸を通じ、誠に勝司の暗殺を命じる。誠は葛藤の末、勝司を探し出し、射殺する。 笠井暗殺の実行犯は元箕輪組の組員・波多野で、黒岩の命を受けた中堅組員・梅崎の差し金だった。秘密を守るため、梅崎は子分を使って波多野を消す。現場に居合わせ、辛くも逃げてきた波多野の恋人・夏絵の報告を受けた誠は、自身が黒岩に利用されたことをさとる。誠は勝司の形見のマシンガンを持って黒岩組と城戸組の兄弟盃の儀式に乱入。黒岩を射殺し、自身も返り討ちを浴びる。勝司と誠の幼なじみ・冴子は、2人の遺骨を持って故郷の壱岐島へ帰るため、博多港からフェリーに乗った。 キャスト
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スタッフ
脚注
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