極黒の翼バルキサス
『極黒の翼バルキサス』(きょっこく[1]のつばさバルキサス、LEGEND OF LEMNEAR)は、1989年7月25日に発売された日本のOVA。 コミカライズ版の『レジェンド・オブ・レムネア』については後述。 概要うるし原智志とよしもときんじが中心となり、制作期間3年をかけた作品。 1986年のOVA『メガゾーン23 PART II 秘密く・だ・さ・い』の原画でAICのプロデューサーの三浦亨に注目されていたうるし原が、1987年のアダルトアニメ『ホワイトシャドウ』のキャラクターデザインや作画監督を引き受ける[2]代わりに制作が実現した作品でもある[3]。 上記の理由から、ヒロイック・ファンタジー物を監督も含めて1本作って良いということになったものの、うるし原が全てを担当するのは困難だったため、よしもとを演出としてAICへ紹介した上で制作が開始された。『ホワイトシャドウ』を引き受ける以前に立てていた当初の企画は従来のロールプレイングゲームやヒロイック・ファンタジーを無視した内容であり、うるし原は聞き流されたと思っていたが、これを機に様々な手を加えた結果、当初とは全く異なるオリジナル作品となった[3]。 声優陣はうるし原が企画当初からイメージしていた主人公のレムネア役の山田栄子やメッシュ役の中尾隆聖をはじめ、9割近くがうるし原の希望通りの面々となった。当時、既に売れ線の若手ではなかった山田や中尾の起用については音響監督達に色々と言われたが、うるし原の強い希望で決定した[3]。 あらすじ
覇王になる野望を達成すべく、金の勇者バロールは、伝説の地カナンを襲撃し銀と青銅の勇者を見つけ出そうとした。バロールの部下ガーディンは、青銅の勇者メッシュ確保の際、彼の幼馴染である戦士レムネアに出くわした。レムネアは、両親の敵であるガーディンを見つけ、戦いを挑むも、逆にとらわれてしまった。そこへ勇者の伝説を知る仙導師が、レムネアに勇者の首飾りをかけた。 声の出演
スタッフ
関連商品
レジェンド・オブ・レムネア『極黒の翼バルキサス』のコミカライズ版として、『月刊コミックNORA』(学習研究社)に連載された。うるし原智志の初漫画単行本化作品でもある。 設定は原作に沿っているが、物語は原作でモブキャラクター同様のお色気要員に過ぎなかったリアンにも展開を盛り上げるための活躍の場が与えられる、単なる悪役に過ぎなかったバロールに新たな設定が加えられるなど連載向けのアレンジが施されている。当初の予定ではそういった要素や裏設定をはじめ、リメイクに近い内容が単行本10巻分にわたって詰め込まれるはずだったが、うるし原にそれだけの連載を続けられるだけの体力や技術が足りなかったため、全3巻に留まった。本来は第2巻で留める予定だったところを留められずに延びた結果でもあり、第3巻の巻末には後日談を描き足す予定だったが、ページや構想の都合で断念した[3]。
セルフパロディうるし原が創作活動を行っている同人サークルより刊行された18禁同人誌に、原案が木村義浩、作画をうるし原が担当して冗談で製作したタイトルなしの未完成作と、『レジェンド・オブ・レム○ア外伝?!』というセルフパロディのショート漫画が収録されている。内容はレムネアらしき女性キャラクターが犬のロッキーや男たちに陵辱される話となっている[4]。 関連項目脚注外部リンクこの記事は以下のカテゴリでも参照できます |
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