橋の上の娘
『橋の上の娘』(はしのうえのむすめ、フランス語: La fille sur le pont, 英語: Girl on the Bridge)は、1999年公開のフランス映画。 あらすじパリのある橋の上で、22歳のアデル(ヴァネッサ・パラディ)は欄干を乗り越え、今にもセーヌ川に身を投げようと考えていた。男から男へと渡り歩くたびに、捨てられてしまう人生に絶望していたのだった。その時、ナイフ投げの曲芸師をしている中年の男、ガボール(ダニエル・オートゥイユ)から「バカなことをしそうだな」と声をかけられる。「俺と組んで曲芸の的にならないか」とスカウトされるが、アデルは無視して川に飛び込む。ガボールはとっさに川に飛び込み、アデルを救った。 ガボールに救われたアデルは、ガボールの誘いを受け入れ、覚悟を決めてナイフ投げの的になった。アデルとガボールのコンビは行く先々で喝采をあびる。ツキを呼び込んだ二人は、カジノのルーレットでも大勝をする。アデルは行く先々で男と関係を持ってしまうのだが、ガボールはそのことに干渉することはなかった。 ガボールとアデルは客船での仕事のためイスタンブール行きの大型客船に乗り、ナイフ投げのパフォーマンスを行う。そこで彼らはイタリア女イレーネとギリシャ男タキスの新婚カップルと出会う。アデルはタキスと関係を持つ。タキスに一目惚れしたアデルは、ガボールに別れを告げ、タキスと二人で小船に乗り移り、駆け落ちする。しかし、小船はすぐに漂流してしまう。すぐに愛がさめてしまったアデルは、自分のとった行動を後悔するのだった。一方、ガボールは船に残されて絶望しているイタリア女イレーネを曲芸の的としてスカウトし、コンビを組んでナイフ投げのパフォーマンスを続ける。しかし、彼はナイフをイレーネの足に突きたててしまう。 港で船を降りたガボールはイスタンブールで再起を試みる。しかしナイフ投げの再起はうまく行かず、彼は路頭に迷ってしまう。彼はアデルとの再会を願うが実現しなかった。人生に絶望したガボールはある橋の欄干を乗り越え、身を投げる覚悟でいた。その時、後ろから声がきこえた。「バカなことをしそうね」、アデルだった。「飛び込もうとしても、おせっかいをする人が来てできないのよね。行きましょう」。ガボールは再び欄干を乗り越える。二人は抱き合い、お互いが、かけがえのない存在であることを噛みしめる。 キャスト
スタッフ
挿入歌受賞/ノミネート受賞
ノミネート脚注
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