殺し屋人別帳
『殺し屋人別帳』(ころしやにんべつちょう)は、1970年公開の日本映画。製作:東映[1][2]。 渡瀬恒彦のデビュー作で、初主演映画[3][4][5]。石井輝男監督がヤクザの抗争をモダン・アクションのタッチで描く[4]。 概要「人別帳シリーズ」第1弾[6]。渡瀬演じる主人公の名前は「網走番外地シリーズ」で、高倉健演じる主人公の名前と同じ橘真一。冒頭から裏切りに次ぐ裏切りで、主要人物がバタバタ死んでしまう渦中に渡瀬演じる主人公が登場。途中からは『網走番外地 望郷篇』とほぼ同じ展開になり、見せ場が繰り出される。冷酷狂暴な奴、紳士面した奴、負けを知らぬ不適な奴、そして女だけには弱い奴。殺し屋人別帳に名を連ねたこれら殺し屋の名人たちが、それぞれ腕前を競って殺し合いの手口を見せる。 ストーリー浦波興業の浦波は殺し屋の黒岩と宇野木に各組の組長を殺させ、北九州一帯を傘下におさめる。浦波は用済みの2人を消そうとして逆に射殺された。黒岩は宇野木をも殺し、浦波興業を手中にし、黒岩組と改称した。黒岩組は竜神一家を潰そうと、長崎にも手をのばす。長崎をめぐり、両陣営に、流れ者・真一、ラバウルの鉄、八人殺しの鬼寅ら、殺し屋たちが集結し、激闘が始まる。 キャスト
スタッフ製作渡瀬恒彦は、当時の岡田茂東映企画製作本部長から、線の太いマスクを惚れられスカウトされたものだが[7][8]、鶴田浩二、高倉健、千葉真一など、当時の男性スター王国の東映にあって破格の主役デビューも岡田の肝煎であった[7][9]。渡瀬の売り出しに「人別帳シリーズ」として[6][9]『殺し屋人別帳』を1970年1月に公開し、二作目『監獄人別帳』を4月に、三作目『悪党人別帳』(製作されず)を夏に公開し[10]、立て続けに主演作を出して、渡瀬をスター・ダムに乗せようという作戦を立てていた[10]。 新人スターを育てる手腕が見込まれ、監督には石井輝男が抜擢された[4]。 エピソード
脚注
外部リンク |
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