海軍指揮幕僚監部
海軍指揮幕僚監部(かいぐんしきばくりょうかんぶ、ドイツ語:Führungsstab der Marine、略称:Fü M)は、かつてドイツ連邦国防省の下で組織されていたドイツ連邦軍の五大指揮幕僚監部の一つで、ドイツ連邦海軍における最高幕僚機関であった。 概要海軍指揮幕僚監部は1955年11月に創設され、ノルトライン=ヴェストファーレン州ボンに所在する。総監部は軍人120名と文民職員で構成される。 海軍指揮幕僚監部は海軍総監が最高幹部を務める。最高幹部たる総監には海軍中将があてられ連邦国防大臣を補佐する。副総監(兼海軍指揮幕僚監部幕僚長)には海軍少将の階級があてられている。全軍指揮幕僚監部と連邦軍総監の下で連邦軍全体の構想の実現と発展に寄与すべく海軍の各種活動を統制する。 総監部は海軍の最高機関として機能し、総監部の幕僚は人員・資器材を準備し海軍の作戦即応性を確保する。これを実現するため総監部の直下には以下のように2つの組織が置かれる。 上記のように現在のドイツ連邦海軍の組織は大きく二大系統に分かれている。さらに、総監部は海軍総監および連邦国防大臣が執務不能の際にこれを支援する。 歴史前身組織は1950年9月17日にボンで発足したブランク機関の一部門として設立される。この機関の中に海軍中佐のカール=アドルフ・ツェンカーが主導する海軍の原初となる部門(第二部)が存在していた。1952年には元海軍大佐のハインリヒ・ゲルラッハ(de:Heinrich Gerlach (Admiral))がこれに加入する。この頃、ブランク機関の軍事部門は更に成長を遂げていた。1954年に第二部は第二部軍事計画(II/Pl Militärische Planung)に基づき第二部海軍グループ(Gruppe Marine II/Pl/M)に改組され、これにより旧海軍の重要な機能を継承した士官が編入された。 1955年6月7日にブランク機関は連邦国防省に改編され、海軍グループは第二部第七副部(Unterabteilung II/7)になる。この副部は翌月に更に増加し第七部(Abteilung VII)に改称する。海軍指揮幕僚監部の直接の前身組織として第7部は4つの副部(課)で構成され海軍総監の下に置かれた。1957年6月1日に4部門制を維持しつつ組織改編される。翌年には部門数と役職が数回にわたり変更された。1971年に連邦軍全体で共通した指揮幕僚機構の組織構造が導入され、7部門制となる。1990年代中頃までこの体制が維持される。 内部組織海軍指揮幕僚監部は3つの幕僚部と15の課で構成される。この他に人事業務(Fü M/Pers)と中枢業務(Fü M/Z)を担当する課は総監の直轄系統下にある。部長には海軍准将が、課長には海軍大佐があてられる。
主要幕僚総監についてはドイツ連邦軍海軍総監を参照。
脚注外部リンク
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