湯の里知内信号場
湯の里知内信号場(ゆのさとしりうちしんごうじょう)は、北海道(渡島総合振興局)上磯郡知内町字湯ノ里[報道 1][報道 2]にある北海道旅客鉄道(JR北海道)北海道新幹線・海峡線の信号場である。 概要1988年(昭和63年)3月13日、青函トンネルにおける北海道側の保守基地の役割を担う新湯の里信号場(しんゆのさとしんごうじょう)として開設されたが[1]、同年2月1日の松前線廃止を受けての地元自治体の請願により、1990年(平成2年)7月1日に知内駅(しりうちえき)となり、旅客駅として開業した。しかし、北海道新幹線の建設工事及び当駅の乗降客数の減少に伴い、2014年(平成26年)3月15日のダイヤ改正をもって旅客扱いを廃止し[報道 3][報道 4]、知内信号場(しりうちしんごうじょう)となった[報道 5][報道 2]。 北海道新幹線の事業計画においても、駅ではなく信号場としての利用が計画され[2][報道 6]、2016年(平成28年)3月26日の北海道新幹線開業に伴い、湯の里知内信号場として整備された[報道 1][報道 7]。 名称について→「湯の里」については「湯ノ里駅 § 駅名の由来」を、「知内」については「知内町 § 町名の由来」を参照
所在地区名「湯ノ里」と所在町名「知内」より。 新幹線の信号場としての名称は、当初「湯の里信号場」等の仮称となっていたが[報道 6]、2014年(平成26年)6月11日のJR北海道の定例記者会見において、他の仮称で呼ばれていた停車場と併せ正式名称が発表された[報道 1]。 歴史
信号場構造![]() 湯の里信号場として開設された当初は本線が2線、副本線が2線の合計4線(全て狭軌)のみで、北海道新幹線の関連工事によって本線2線が三線軌条(標準軌:1,435 mm、狭軌:1,067 mm)となり、副本線が上下それぞれ狭軌2線に増設され、現在は合計6線を有する。副本線は列車の待避のほか、青函トンネルが通行不能になった場合に列車を留置する目的で設置されている。また、前述の工事によって分岐器を雪から守るスノーシェッドが増設された。 旅客駅時代![]() 木古内駅が管理する無人駅だった。島式ホーム2面4線(すべて狭軌)を有する地上駅で、ホームの副本線側は欄干が設置されていたため、旅客の乗降は本線側でのみ行われていた。ホーム有効長は7両で、快速「海峡」は前部6両のドアのみ客扱い(ドアカット)を行っていた。また、通常は6両編成で運転される特急「白鳥」・「スーパー白鳥」が8両編成に増結されている場合は、最後尾車両のドアを締切扱いとしていた。 2009年(平成21年)には新幹線用に新たに敷設される三線軌用のロングレールを組立てるための作業所が設置されていた。 駅舎は「道の駅しりうち」の物産館と併設され[1]、同施設の営業時間外は左隣に設置された出入口を使用できた。
旅客営業における特記事項
周辺松前線の駅で当信号場から最も近くに設けられていたのは湯ノ里駅であった。渡島知内駅(知内町中心部に所在)からはやや離れている。
その他青函トンネルの供用前より同トンネル活用法の一つとして挙げられているカートレイン構想に関して、知内町は知内駅に発着基地を設置し、新たなまちづくりの核とすべく、行政やJR北海道に対して陳情活動を行っていた[6]。 隣の駅脚注注釈
出典
報道発表資料
新聞記事
参考文献
関連項目
外部リンク
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