満漢全席
満漢全席(まんかんぜんせき、中国語:繁体字: 滿漢全席、簡体字: 满汉全席、拼音: 、マンハンチュエンシー)は、中華料理の最高級の豪華な宴会料理の一種。清朝宮廷料理[1]と混同されていることが多いが、直接の関係は無い。もともと、19世紀以降に民間で発展した宴会料理である[2]。「満漢」は満州族と漢族に由来する。 歴史揚州の富商たちが乾隆帝南巡の一行を接待した宴席について、1796年刊行の揚州画舫録は、「満漢席」と記録し、献立を記録している[3]。 1800年ごろの日本で著された「唐山款客之式」で、清朝の高級官吏や長官の宴席を「満漢席」と記録している[4]。 辛亥革命以降、類似の宴会に対して「大漢全席」「大漢全筵」という名称も使われた。 1956年,1925年創業で豪華な宴席を得意としていた香港の大同酒家で、美食家21人によって2日間の宴会が行われ、宣伝された[5]。 1976年10月、日本のTBSテレビ主催で香港国賓大酒楼で芸能界の知名人10人で、豪華な宴会が行われ、番組「料理王国」で放映された。これで香港に満漢全席を食べに行くフード・ツーリズムが盛んになり、日本で「満漢全席」の名称が広まった[6]。ショー的な香港の満漢全席は1980年代に衰え、1989年以降ほとんど行われなくなった。一方、中華人民共和国では政府主導で、北京の倣膳飯荘を中心に「満漢全席」が作り上げられ、21世紀には豪華な宴席として行われている。[7] 2002年にNHKがBSまるごと大全集「中国四千年の奥義 完全復元満漢全席」で「揚州画舫録」に記載されていた66品と「孔府档案」に記載されていた28品を杭州商学院・趙栄光教授の監修のもとで復元していた。 2006年4月、サントリーフーズはペットボトル入りの烏龍茶に海洋堂製作の満漢全席をモチーフにしたフィギュア全13種類を付けて販売するキャンペーンを行った。 四八珍満漢全席には山・陸・海などから珍味を8品ずつ集めて「四八珍」と定義したものがあることもある。
出典、脚注参考文献
https://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/ru05/ru05_01120/index.html
関連項目
外部リンク |
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