無職強制収容所
『無職強制収容所』(むしょくきょうせいしゅうようじょ)は、原作・鎌倉敦史(かまくらあつし)、作画・昭伶(あきられい)による日本の漫画。法改正により強制収容された無職者の奮闘を描くホラー・ミステリー漫画。 本作は、投稿コミュニティサイトエブリスタに鎌倉敦史(エブリスタペンネーム:鎌倉ペンギン[1])が投稿を行った、WEB投稿小説『無職リサイクル』を原作とする[2]。同作がエブリスタ小説大賞2015-16、双葉社ホラー&ミステリー賞において大賞を受賞し、2016年7月20日『無職強制収容所』としてコミック発売に至る[2]。レーベルはアクションコミックスであるが、『漫画アクション』などの紙媒体での連載ではなく、エブリスタにおいてコミック発売と並行しWEB連載が行われている[3]。 鎌倉は自身のTwitterにおいて、作中登場人物の達也とブッチは『明日に向って撃て!』のロバート・レッドフォードとポール・ニューマンのコンビをイメージしたとし、さらにブッチはポール・ニューマンの役名“ブッチ”からつけたと述懐している[4]。 あらすじ2022年、非労働者再生法が成立。6ヵ月(180日)収入が無い無職者は、再生処置施設で脳のリライトを施され、記憶を無くし労働意欲の高い再生者として生まれ変わる。2028年、神条達也は投資会社に務めるエリートであったが、同僚の高木に嵌められ突然解雇される。5億あった預金も消失しており、無職となった達也は職に就けずついに6ヶ月が経過する。ところが労働局から再生処置ではなく、強制労働を執行される。しかし配属先は元自衛隊施設を利用した保安局員を養成する訓練施設であり、訓練員として軍事訓練を強制される。訓練は過酷な労働やFASTと呼ばれる洗脳から始まり、逃亡者は射殺されて行く。射撃訓練が始まると、ブッチ、沙也らと脱走を試みるがショウが乱入し失敗。達也はその後、労働者再生機構の執行官となるが、再生処置対象者を逃したことから保安局搬送部に異動となる。初任務となる再生処置対象者を搬送中、再生処置に反対する武装勢力RATSによる襲撃を受け、達也ら第8搬送隊池袋2班は捕虜となる。RATSの拠点へ連行されると、そこにはブッチが捕らわれていた。ブッチはRATSの初代リーダーであり、過激化するRATSから離脱した経緯を語る。達也とブッチは一芝居打ち拠点から逃走、RATSから追撃を受けるが2班の残存隊員や1班の沙耶らに救出され窮地を脱する。一行は再生処置施設に到着するが、再生処置が行われているはずの施設には、大量の人骨が積まれていた。 主な登場人物
書誌情報
脚注
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