相生カントリー倶楽部
相生カントリー倶楽部(あいおいカントリーくらぶ)は、兵庫県相生市にあるゴルフ場である。 概要播磨造船所(後・石川島播磨重工業株式会社)の六岡周三社長は、船舶修理のため駐在している外国船の船員の余暇を慰めるため、また、自社の社員の休暇時に楽しんでもらうため、ゴルフ場を計画した[1]。ゴルフ場の建設用地は、兵庫県相生市の社有の広大な丘陵地に、ゴルフ練習所と8ホールのコース「桜ヶ丘ゴルフ場」を開場した[1]。 その後、市民の利用が増え、会員制への要望が高まり、1959年(昭和34年)5月31日、コース設計は佐藤儀一に依頼し、コースの造成工事が着工された[1]。造成工事は、ゴルフ場の造成工事で実績豊富な安達建設に依頼した[1]。安達建設は「普通ならば1ホールしか取れない処へ2ホールを入れるようなこともあって」「直径2メートルのコルゲートパイプをコースの下に埋め込み、このトンネルを利用して次のコースへゆかねばならぬような箇所を造らざるを得なかった」と嘆いた[1]。用地面積15万坪(後・20万坪に拡張)では、きしきしときしむように詰め込まれたようである[1]。 1960年(昭和35年)7月24日、18ホール、6,066ヤード、パー70(後・パー72)のゴルフ場が完成した[1]。クラブハウスは、戦時中、播磨造船所が診療所を開設する目的で建設した木造2階建ての建物が、医者が集まらず遊んでいた建物を利用した[1]。開場後、佐藤儀一は「ゴルフはボールの飛んでゆくところだけ拡げれば良い」が持論だったいう、「18ホールの平面図を見ると蛇が蛙を呑んだ様な形のホールが随所にできた」という[1]。それでも、開場されたコースに播磨造船所は大満足で、プレーヤーたちを喜ばせた[1]。 所在地〒678-0011 兵庫県相生市那波野278番地 コース情報
クラブ情報ギャラリー交通アクセス脚注
関連文献
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