石巻南浜津波復興祈念公園
石巻南浜津波復興祈念公園(いしのまきみなみはまつなみふっこうきねんこうえん)は、宮城県石巻市沿岸部の南浜地区にある公園である。面積は38万8000平方メートル。東日本大震災による津波で壊滅した住宅街跡地に、犠牲者の追悼や復興祈念を目的に造られた[1]。 概要石巻南浜津波復興祈念公園は国と県が14億円を投入して整備され、東日本大震災の津波や津波火災の延焼により394名もの人命が失われ、今も148人が行方不明になっているなど、甚大な被害を受けた石巻市南浜地区に立地する。震災被害が特に大きかった岩手県、宮城県、福島県にそれぞれ設置される「国が関与する祈念公園」の一つである[2][3]。 公園の中央部には唯一の建物として国営展示施設であるみやぎ東日本大震災津波伝承館が併設されている(新型コロナウイルス感染症流行により公園開所後、開館は見合わせされていたが、2021年6月6日に満を持して開館した[1][4])。ここでは被災者の声や語り部の活動を紹介する県の展示ゾーンを中心に据える[2]。 また、施設内にはかつての街割の主要道路(濡仏線)を活用した園路など震災前の趣が感じられるような工夫がなされている[5]。 沿革
施設国営エリア![]() ![]() →詳細は「みやぎ東日本大震災津波伝承館 § 展示」を参照
県営エリア![]() 市営エリア![]() 利用案内開園時間定休日
施設利用料全て無料[16]。 理念と方針理念東日本大震災の犠牲者に対する追悼・鎮魂とともに、石巻の街と震災の記憶を伝え、生命が営まれる「杜」をつくり、人々の「絆をつむぐ」ことを基本理念とする[17]。 方針東日本大震災の犠牲者への追悼と鎮魂の場を構築し、被害状況とその教訓を次世代に伝え、復興の象徴の場としてメッセージを国内外に発信、様々な主体の参画・協働の場を提供、来訪者の安全を確保することを基本方針とする[17]。 空間構成公園は南浜地区の地域性とその歴史に考慮されて成り立っており、「浜と自然との係り」「街の記憶」「追悼と伝承の祈念公園」をモットーとしている。浜は住宅地になる前のかつての自然を、街は震災が起こる前のかつての繁栄を、祈念公園は震災で亡くなった人への祈りや復興にむけての意思を表している[17]。 公園内の植生アクセス付近脚注
関連項目外部リンク |
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