神奈川県立相模原高等学校
神奈川県立相模原高等学校(かながわけんりつ さがみはらこうとうがっこう)は、神奈川県相模原市中央区横山一丁目にある公立高等学校。 概要大学進学に対応した全日制の普通科高校新設を求める地域住民からの要望から、神奈川県立相原高等学校の普通科を独立させ1964年に開校。 2000年度から2学期制に移行した。 近隣には学校法人光明学園が運営する同名校(相模原高等学校 (私立))があるため、県相(けんそう)が略称である。 県教委から学力向上進学重点エントリー校[1]、理数教育推進校[2]として指定を受け、平成31年度からは文部科学省より「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」の指定を受けた[3]。 多くの部活動では北相地区(県北地区+県央地区+秦野・伊勢原地区)に所属している。 沿革
設置課程交通出典 : [4]
施設校舎3つの棟が存在しており、南側から順にA棟、B棟、C棟という名前がついている。一部の増築部分(C棟4階)を除いていずれも開校時期(昭和39~41年)に建てられたものである。近年は老朽部分の修繕工事が行われ、雨漏りも大幅に改善された。以前はC棟にも普通教室があったが、2008年10月よりC棟の耐震化の決定を受けて、現在は普通教室があるのはA棟とB棟のみである。2009年夏から全ての普通教室および一部の特別教室にエアコンが導入された。2011年3月の東日本大震災を受けてBC棟間東側の渡り廊下が通行厳禁となっていたが、同年5月中旬には工事が済み通行可となっている。また2017年度から2022年度にかけて、C棟→B棟→A棟の順に耐震工事(ブレース設置)並びに改修工事(床材張替え、配管更新など)、アスベスト除去工事が行われた。またそれに伴い、プレハブ校舎が1棟築造された(現在は撤去済)。2023年度から2024年度にかけ体育館兼講堂の耐震工事並びに改修工事が行われた。 その他の施設
教育入試開校から1980年度までは県央学区に所属。1981年度から1989年度までは県北学区に、1990年度から2004年度までは相模原北部津久井学区に所属。[5] 県北学区、相模原北部津久井学区では学区トップ校だった。 2005年度以降は学区制が廃止され、県内全域からの受験が可能となった。 2020年度入試から、学力向上進学重点校エントリー校として共通問題と共通選択問題による特色検査を導入。「内申書の評定(中二・中三)」+「学力検査の結果」+「面接の結果」+「特色検査の結果」で選考される。 2021年度の募集定員数は278人。 教育方針「文武両道・切磋琢磨」をモットーに掲げる。学習だけでなく学校行事、部活動にも生徒が自主的に全力で取り組む校風。 クラス編成2018年度は、1学年7クラス(1クラス38人前後)である。また、1年次は「音楽I」「美術I」から、2年次は「物理」「生物」「地理B」から1つ選択のように履修科目の選択があるため、それによりクラス編成が行われる場合もある。ただし、クラスを2つに分けて授業を行う場合もある(例えば、2年のあるクラスにおいて半分の生徒が「物理」、もう半分の生徒が「地理B」を選択する場合。このとき、とある時間は“物理/地理B”といった具合になる)。3年次は文系(I類)と理系(II類)に分かれる。基本的には文系が4クラス、理系が3クラスとなっている。 2021年度から、アクティブ・ラーニングや高大連携講座(総合的な探究の時間)の強化を目的として、授業時間を1コマ70分間に変更。2023年度から1コマ50分に再度変更。 高大連携講座2003年度より開始。本校教員が企画、本校と関わりの深い近隣の大学に連携を依頼する形で始まった。提携大学は年度によって変わる。過去の提携大学は東京都立大学、東京工業大学、東京農業大学、青山学院大学、麻布大学、北里大学、中央大学、法政大学、早稲田大学、等。 国際交流
攻め机職員室前の廊下に「攻め机」という、質問やマンツーマン指導専用の机がある。放課後や空き時間を活用し、生徒が教員に対しコミュニケーションを取り学力の向上を図っている。 進路ほぼ100%が4年制の大学に進学。公式サイトを参照。大学入試結果 学校行事学園祭学園祭は相翼祭(そうよくさい)と呼ばれ、体育部門と文化部門に分かれている。 学園祭を企画運用するための団体として、生徒会とは別に相翼祭実行委員会(通称「SSC」)と呼ばれる生徒主体の組織がある。 相翼祭 体育部門毎年6月頃に開催。体育部門は学年やクラスでの分割ではなく、誕生月をベースに「春組・夏組・秋組・冬組」に分かれて競技を行う。また、組ごとに希望者が参加する男女ペアダンス「応援の華」があり、衣装も手作りで揃える。校庭には生徒自身の手で描かれた各組をテーマにした巨大な絵を掲げる。 相翼祭 文化部門毎年9月頃に開催。文化部門では各クラスや団体がそれぞれ催し物を出店し、最も素晴らしかった団体に贈られる「柴胡ヶ原(さいこがはら)大賞」[6]の受賞に向けて各団体が競い合う。催し物の内容としては、劇、イベント・アトラクション、模擬店などがある。体育館ではステージ発表として軽音楽部、マンドリン部、吹奏楽部、応援団部などの公演が行われる。最終日の夕方からは体育館にて在校生だけのイベントである後夜祭が開催され、バンド演奏ダンス発表もある。 その他のイベント
部活動部活動は盛んで、入部率は兼部含め約97%と高い。 硬式野球部は夏の全国高等学校野球選手権大会神奈川県大会で2014年にベスト8、2019年には横浜高校を破り創部初のベスト4に入った。記念大会の2018年北神奈川県大会ではベスト8入り。神奈川県高等学校野球春季大会で2015年に準優勝。神奈川県高等学校野球秋季大会で2014年にベスト4に入った。 サッカー部は1991年に全国高等学校総合体育大会(インターハイ)で神奈川県代表になった。全国高等学校サッカー選手権大会神奈川県予選で1988年、1990年に準優勝。1992年にベストに4入った。 卓球部(女子)は1974年から1982年の間に関東大会神奈川県予選で準優勝6回[7]、全国高等学校総合体育大会神奈川県予選で準優勝3回[8]。 水泳部や陸上競技部も強豪で、インターハイ出場者を定期的に輩出している。 吹奏楽部は神奈川県下の高校でトップレベルの実力を持ち[9]、東関東吹奏楽コンクール[10]で銀賞、吹奏楽コンクール神奈川県大会[11]で金賞・代表多数。2022年の第23回東関東選抜吹奏楽大会で金賞を受賞している。 KIC英語ディベート部は、2019年PDA神奈川県即興型英語ディベート大会で優勝。英語ディベートでは県下で有名。 神奈川県下の公立高校で唯一のマンドリン部がある。2013年、2015年には全国大会(全国高等学校総合文化祭)にも出場している。 軽音楽部は神奈川県高等学校軽音楽連盟の軽音楽コンクール[12]や「We are Sneaker Ages(スニーカーエイジ)関東グランプリ大会」[13]で、準グランプリ等の上位入賞多数。2024年度には「せんとらる」が第4回関東大会でグランプリを受賞している。 科学研究部は2019年の第11回日本地学オリンピック(国際地学オリンピックの日本予選)で銅賞入賞者[14]を輩出した。
個人活動・有志団体活動
校章三つのペンを図案化したものであり、ペンの縁は「『サ』が三つ」で相模原を表す。三つのペンは知・徳・体を象徴し、心身共にたくましく、ゆたかに調和のとれた、実践力のある人間の育成が打ち出されている。
スクールカラースクールカラーは緑色。応援団旗は緑に染め上げられた布地に校章が白抜きで描かれている。 硬式野球部応援の際には、ユニフォームカラーであるオレンジ色のメガホンやマフラータオルも使用する。
校歌応援歌チャンステーマ
八木節をモチーフにした、同校吹奏楽部顧問(同校OBでもある)作曲のオリジナルチャンステーマ曲。同校の通称「県相(けんそう)」と魂「SOUL」から成る造語。第34回吹奏楽部定期演奏会(2014年4月)で演奏され、その後応援歌として用いられるようになる。野球応援では「ケンソール」と呼ばれる。 応援歌
著名な出身者政治国会議員市町村長・地方議会議員行政経済
学者
文学
芸術・芸能
マスメディア
その他
脚注
関連項目外部リンク |
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