福井ネクサスエレファンツ
福井ネクサスエレファンツ(ふくいネクサスエレファンツ、Fukui Nexus Elephants)は、プロ野球独立リーグ・日本海オセアンリーグ (NOL)に所属していた福井県のプロ野球チーム。 発祥は、ベースボール・チャレンジ・リーグ(ルートインBCリーグ)に2008年に加盟した福井ミラクルエレファンツで、経営母体の変更に伴い、2020年から2021年までは福井ワイルドラプターズの球団名となった[1]。さらにリーグ脱退ならびにNOLへの加盟に伴い、2022年からは運営母体を変更の上、名称を再変更した。しかし同年シーズン終了後に2022年限りでの活動休止が発表された(いずれも詳細後述)。 概要ルートインBCリーグが6球団制だった2014年までは北陸地区、8球団制となった2015年からは西地区に属した。2020年は新型コロナウイルス感染によるリーグ戦実施変更により、西地区のグループFで公式戦を実施した[2]。 発足当時の球団名の由来は、地図で見た福井県の形が象の横顔に似ていること・日本で初めて象が渡来したのが福井県であることなどから。 また、「奇跡」を呼び込むチームとなることを願い、「ミラクル」を冠した。2020年 - 2021年の球団名は、福井県で化石が発掘された恐竜フクイラプトルに由来する[3]。NOLへの加盟に際して再び「エレファンツ」の名称が復活した。公式ウェブサイトでは「かつて福井県民に愛された『福井ミラクルエレファンツ』に敬意を表し」とその理由が記載されている[4]。 2019年までのチームカラーは黄色(山吹色)、サブカラーは濃紺。黄色のチームカラーは「福井ワイルドラプターズ」時代も継続し[5]、福井ネクサスエレファンツにおいても「黄色をモチーフにネイビーの配色を継承」と公式ウェブサイトに記載されている[4]。 ルートインBCリーグ時代は、地区年間優勝を4回経験したが、リーグ優勝は未達成だった。 開催球場BCリーグ時代※試合数の出典は、ルートインBCリーグ公式サイトの各年度試合結果による[6]。 加盟当時、ベースボール・チャレンジ・リーグでは地域密着を目指し、特に本拠地を定めない方針を取っていた[注 1]。 ミラクルエレファンツ時代は、ホーム主催球場として福井県営球場・福井市スポーツ公園野球場(福井フェニックススタジアム)・敦賀市総合運動公園野球場・三国運動公園野球場・丹南総合公園野球場(2013年オープンより使用)・美浜町民広場野球場(2016年は開催なし)・おおい町総合運動公園野球場(2012年より)を使用していた。 福井県営球場は2018年の第73回国民体育大会に向けた改修(芝の張り替え)工事のため[7]、2015年は試合開催がなかった。 2015年の公式戦開催数は、福井市スポーツ公園野球場が最多の13、次いで三国公園野球場の12である。2016年の開催試合数は福井市スポーツ公園野球場が最多の18、次いで福井県営球場、2017年は福井市スポーツ公園野球場が13、次いで三国と丹南の各7、2018年は福井市スポーツ公園野球場が12、次いで三国の10、2019年は福井市スポーツ公園野球場が15、次いで三国が7となっている。試合数からは福井市スポーツ公園野球場が主たる開催球場となっている。 運営主体と名称の変わった2020年の日程(新型コロナウイルスの感染拡大による日程変更前)では、従来開催のあった嶺南地区の球場(敦賀・美浜・おおい)では公式戦が予定されていなかった[8]。最多開催球場は従来同様福井スポーツ公園野球場だった[8]。最終的に2020年は福井市スポーツ公園・福井県営・三国・丹南の4球場で開催され、主催30試合中の最多は従来と同じく福井市スポーツ公園野球場(14試合)だった[9]。当初発表同様、嶺南地区の球場での試合はなかった。これは、球団運営会社交代に伴って準備が間に合わなかったためと後に報じられている[10]。 2021年3月に発表された公式戦日程では、嶺南地区の球場のうち敦賀で2年ぶりに開催が予定され(2試合)[11]、7月17日に同年最初の試合が開催された[12]。最終的に2021年の開催試合数は福井市スポーツ公園野球場が17、次いで三国の11となった。 ポストシーズンゲームは、初出場した2010年の地区チャンピオンシップは福井県営球場で開催された。2011年からは2016年までは、2015年の地区チャンピオンシップ1試合を三国運動公園野球場で開催した以外はすべて福井市スポーツ公園野球場で開催された。2018年は地区チャンピオンシップは三国運動公園野球場で開催した。同年のリーグチャンピオンシップは、福井の主催ゲームも含めて全試合を群馬側の球場である前橋市民球場で開催する異例の方式となった[13]。これは、第73回国民体育大会の開催と時期が重なり、県内で開催可能な野球場を確保できなかったためと報じられている[14]。2020年の地区チャンピオンシップは福井県営球場で開催された[15]。 NOL時代2022年3月12日に発表された同年シーズン日程では、福井県開催のホームゲーム18試合の開催球場は、BCリーグ時代同様福井市スポーツ公園野球場が最多の7試合、次いで福井県営と三国で各4試合、丹南と敦賀で各1試合となっていた(未定1試合)[16]。7月20日に、未定となっていた1試合の開催が美浜町民広場野球場と発表された[17]。敦賀を除く嶺南地区での開催は、ミラクルエレファンツ時代の2019年以来となる。最終的には、福井市スポーツ公園野球場1試合の開催が日程消化の都合で中止になった以外は予定通りの開催数だった[18]。 歴史発足に際しては、福井大学美術教育サブコース西畑敏秀教育地域科学部准教授の協力を得て、ロゴマーク・マスコットキャラクターなどのデザインが決定された。 2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年
2020年
2021年
2022年
成績BCリーグシーズン
地区チャンピオンシップ
リーグチャンピオンシップ※2020年はトーナメント制
日本海オセアンリーグ
チームの特徴BCリーグ時代は、初代の藤田平をはじめ歴代監督8人中4人が阪神タイガースに選手として在籍経験を持ち、歴代コーチも2人が該当していた[注 2]。2016年シーズンは藤井彰人が阪神に籍を置いた状態でコーチとして派遣された[52]。 NPBとリーグとの育成選手派遣制度にしたがい、2013年はオリックス・バファローズ、2014年は千葉ロッテマリーンズ、2015年には阪神とそれぞれ業務提携による選手派遣を受けた[105]。 経営問題2009年
福井は球団創設以来、スポンサー収入が予測を大幅に下回った上、チームの成績不振もあって入場料収入やファンクラブの会員数も伸び悩みなどで、2009年春になって経営が逼迫。BCリーグの加盟球団で経営難が公式に表面化したのは初めてであった。 福井の球団創設時の運営法人であった「スポーツコミュニティ福井」(以下「コミュニティ社」)の設立時の資本金は当初8000万円が目標だったものの、実際にはBCリーグ6球団最少額の5670万円にとどまった。またスポンサー収入も他5球団が平均5000 〜 6000万円を確保しているのに対し、福井の初年度のスポンサー収入額は4020万円と少額で、さらに2009年は2910万円にまで落ち込んだ。 他球団では大口スポンサーを確保するなど収支の安定化を図ったり、地元財界や自治体から金銭面・運営面で協力を得るなど経営努力が図られていたが、福井にはそうした動きが少なく、球団の県民への浸透度の低さや企業・行政のスポーツ文化に対する意識の未熟さなどが指摘されていた。 その結果、福井が抱える2009年5月末時点の累積赤字は約5300万円になり資金繰りもままならなくなった。一時は「今季の継続も困難」(元コミュニティ社社長・清水昌勝)となる状況にまで追い込まれた。 このため同年6月23日、コミュニティ社は地元紙である福井新聞社に対して支援の要請を行うことを発表。福井新聞はニュースを伝えた記事の中で「球団発足以来、報道や協賛協力などチームへの応援を重ねてきた。シーズン途中での破たんは避けなければならず、各界各層の協力も得てこれまで以上の支援の在り方を検討したい」と記した[106]。 7月2日に行われた臨時株主総会と取締役会において、前球団社長の清水をはじめ旧経営陣3名が責任を取って退任(ただし、3名とも引き続き参与として経営には参加)。代わって新たな経営陣が選任され、球団社長に福井新聞社専務の吉田真士・球団代表兼専務に同社前事業局長の新谷隆美(同社より出向)・取締役に同社社長の吉田哲也・BCリーグ代表の村山哲二ら4名の計6名が就任。このうち福井新聞社からは5名が占め、同社が中心となって経営再建に乗り出すこととなった。 球団社長に就任した吉田は経営継承にあたり「福井の将来を考えたことが一番の理由。あくまでも『県民球団』であり、決して福井新聞社だけで支えられるものではない。県民にこれまで以上の関心を持ってもらいたい」と訴え、今後の経営体制について「さまざまな課題を整理した上で、経費抑制や新たなスポンサー探しなどこれから効果的な策を具体的に検討し、収支の均衡を図れるようにしていきたい」と述べた。またBCリーグからも職員が派遣され、球団運営のノウハウを伝えるなど球団とリーグとの連携を密にし、経営改善が図られることになった[29]。 しかし、同年12月末の段階でなお約8000万円の累積赤字を計上するなど、経営危機を完全に払拭するまでには至らず、スポンサーからの財務体質改善要求や、球団の存続を危ぶむ声もあった。このため2010年2月10日、コミュニティ社は福井新聞社本社で記者会見を行い、経営基盤の強化や健全な運営を目的に、新会社に事業を譲渡する方針を明らかにした[107]。吉田は席上、新会社は福井新聞社の全額出資によって設立し、選手・コーチとの契約や後援会、スポンサー企業との関係をそのまま継承した上でコミュニティ社を解散し、新会社の経営を安定化させた上で県内から広く他の出資者を募っていく方針を示した上で「不健全な経営状態では銀行からの借り入れや増資も受けられず、球団の存続もままならない」と、あくまでも球団存続のための事業譲渡である旨を説明し、理解を求めた[108]。 そして2月25日に福井市で行われたコミュニティ社の株主総会で、球団運営を新会社「福井県民球団」に全面譲渡し、コミュニティ社を解散する方針が全会一致で承認され、新社長には福井新聞社常務の伊東博之が、コミュニティ社の清算人には前社長の吉田がそれぞれ就任。また取締役には引き続き福井新聞社の吉田哲也社長、BCリーグの村山代表が就任した。県民球団社は福井新聞社が300万円を出資し、今後県内を中心に幅広く出資者を募ることになった。伊東は新会社の商号について「県民に最も分かりやすく、まさに球団が目指すところ」と説明し「選手強化はもちろん、県民により身近に親しんでもらえるチームづくりを行いたい。できるだけ早い段階で、経営の黒字化を目指したい」と運営方針を強調。観客動員も前年約38,000人(1試合平均1,050人)から40,000人超(同1,200人)まで引き上げる目標も示された[33]。 2019年
上記の新会社設立から10年近くを経た2019年10月11日、福井県民球団は会社清算手続に入ることを発表した[70]。前記の通り、同日付で2020年のリーグ加盟更新をおこなわないことも発表している[69]。報道によると、会社設立以来毎年決算は赤字を計上し、2018年度の興行収入がピークの1/3に落ち込んでいるという[69]。前回の経営危機の際に課題となった観客動員は減少し、黒字化は困難という判断による[70]。リーグ側は球団存続に向け、別の運営母体の確保などを目指す方針とされた[70]。19日後の10月30日、トクサンTVを母体とする新運営会社を設立して来シーズンも加盟を維持することが発表された[71]。11月1日のリーグ発表では球団名称を「未定」とした[110]。11月6日、新運営会社を設立予定の関係者が記者会見を開き、11月以降に会社を設立し、チーム名を公募することも明らかにした[111]。11月15日に発表されたドラフト会議の結果では球団名が「福井新球団」と記載されている[112]。翌11月16日に、球団名を11月末までの期間で公募することを正式に発表した[5]。 12月9日に新しい球団運営会社「株式会社FBA」が設立され[73]、12月12日に新球団名が「福井ワイルドラプターズ」に決まったことが、FBAから発表された[1]。ミラクルエレファンツ時代に関係の深かった福井新聞は記事で「福井ミラクルエレファンツに代わる地元球団」という表現を用いていた[3]。 ワイルドラプターズ時代新経営母体になって1年目の2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で1試合平均の観客数が前年(ミラクルエレファンツ時代)の436人から263人に減少し、2500万円の赤字だった[113]。 2021年、リーグ規約の改正に伴って選手契約が報酬保証のA契約と報酬を抑制(無報酬を含む)して副業を可能とするB契約に分かれたのを踏まえ、A契約選手を9人だけとし、残る選手はすべて無報酬のB契約とした[114]。リーグで無報酬のB契約の選手を持つのは福井だけになると報じられた[114]。球団はヤマト運輸と業務委託契約を結び、B契約の選手はチームの知名度向上もかねて宅急便の宅配業務に従事した[113]。球団代表の小松原は「『野球がうまいからお金をもらえて当たり前』という考え方に危機感があった」として、「最終的には収益の半分近くを野球以外で稼ぎたい」「個人で仕事を取るより有利な環境を整え、持続可能なモデルにしたい」といった意向を示していた[113]。 しかし、日本海オセアンリーグの代表を務める黒田翔一は、B契約選手を乱発した運営について「プロ野球と呼べる状態ではなかった」と述べ、旧体制のままでの新リーグ移行とはしない理由に挙げた[115]。 ワイルドラプターズの運営会社だった株式会社FBAは、運営離脱から約1年後の2022年12月22日に清算結了して消滅した[109]。 BCリーグからの脱退と新球団への移行2021年9月1日、来シーズンはリーグに参加せず、西地区の4チームで新リーグを結成することを明らかにした[85]。9月16日に新リーグの名称は日本海オセアンリーグとなることが発表された[116]。ただし、新リーグの代表を務める黒田翔一は、福井については現在とは別の会社による運営となる方針を示した[115]。2021年10月26日、日本海オセアンリーグでの福井の球団名が福井ネクサスエレファンツとなることが発表された[89][90]。12月1日には新しい運営会社(設立は11月1日付)が発表された[92]。球団代表の杉山慎と球団社長の篠田朗樹は、いずれも選手としてBCリーグに在籍歴がある(杉山は信濃、篠田は信濃と武蔵)[117]。 活動休止2022年10月31日、地元紙の福井新聞は福井球団が11月いっぱいで活動を休止し、運営会社も解散する予定であると報じた[118]。同日リーグ側も福井球団の運営会社から出されていた活動休止申請を承認したことを発表した[104]。活動休止の理由について福井新聞は、観客数が伸び悩み、スポンサーの確保にも難航していたと記している[118]。リーグは同時に千葉県での新球団設立を発表しており[104]、NHKニュースは「譲渡先が決まらなければ、11月いっぱいで解散」という表現で報じている[119]。 活動休止発表後の11月5日に予定されていたファン感謝祭の中止を、前日の11月4日に発表した[120]。福井新聞は、運営会社による「休止発表後に球団事務所に嫌がらせ電話が相次いだため、安全を考慮した」という説明を報じた[121]。 11月29日、福井球団はウェブサイトを通じて、12月1日に運営撤退に関する記者会見を開くと発表した[122]。12月1日に球団代表の杉山慎がオンラインで記者会見を開き、10月末から実施した翌年度のスポンサー営業で既存スポンサーの多くの離脱が判明して継続が困難になったと説明した[123]。スポンサーの逸走を招いた理由としては、過去3度の運営母体変更で信頼が低下していたことと営業力の不足を挙げた[123][124][125]。杉山は譲渡に興味を示した企業1社があると語り、交渉でもし譲渡が決まれば日本海オセアンリーグに所属すると述べた[124][125]。今後については、運営会社は年内で解散し、新たな譲渡先が見つからなければチームとしても年内で解散の見通しと説明した[126]。 中日新聞は取材で、ネクサスエレファンツとなってからのスポンサーには継続を考える企業が複数あったが、従来からの大口スポンサーが離れたとしている[125]。 なお、運営会社の株式会社S.Sマネジメント福井は記者会見に先立つ11月28日に商号を株式会社千葉県民球団に変更し、12月8日には本店登記も千葉県船橋市に変更している[127]。同社が運営する球団については、2023年1月14日に千葉スカイセイラーズという名称が決定した[128] 2022年12月26日に、日本海オセアンリーグはリーグ名を「ベイサイドリーグ」と改めて千葉および新設のYKSホワイトキングス(神奈川県)の2球団による運営に移行するとともに、富山・石川の2球団は新たに「日本海リーグ」を設立して2023年のリーグ戦を実施することを発表した[129][130]。これにより、福井球団が2023年に日本海オセアンリーグを母体とするリーグに参加しないことが確定した。 2023年8月30日、福井の実質的な後継球団である千葉スカイセイラーズがベイサイドリーグからの脱退を示唆する記者会見を開いた際、球団社長の杉山は冒頭で、前年に福井県民やファンに対してしっかりとした説明と謝罪ができなかったことを陳謝した[131]。また、同じ会見でGMの小野貞路は、日本海オセアンリーグから福井球団運営を杉山が引き受けた際に話のあったリーグからの分配金(数千万円単位)の金額が減り、シーズン終了頃には翌年以降の分配金がないという通告を受け、選手を守るという事情から千葉への移転を決断したという説明をおこなった[132]。これに対してリーグ代表の黒田翔一は、2023年9月発売の雑誌インタビューにおいて、リーグによる補償(黒田はこう表現している)金額の調整をした面は確かにあるが、そのほかにリーグが多くの資金拠出・貸付をおこなっていた点を理解してほしいと述べた[133]。 千葉スカイセイラーズは最終的にベイサイドリーグを脱退して2024年は無所属チームとして活動しながら次年度以降のBCリーグ加盟を目指していたが、同年日本海リーグとの交流戦を福井フェニックススタジアムで開催するにあたり、球団社長の杉山は改めてYoutubeに動画を公開して活動休止当時至らなかった点について言及した[134]。千葉は2024年12月にBCリーグへの準加盟が認められている[135]。 所属する選手・スタッフ指導者及び選手は →「福井ネクサスエレファンツの選手一覧」を参照
マスコットキャラクター
2022年2月28日にデザインが発表される(野球帽を被った象の姿をしている)とともに名前を公募で決定するとされた[136]。4月3日にホームでの開幕試合で名前が発表された[137]。7月16日のリーグオールスター戦で着ぐるみがデビューした[138]。 ルートインBCリーグ時代は下記のマスコットがいた。 福井ミラクルエレファンツ時代
福井ワイルドラプターズ時代
応援スタイル2010年に発足した私設応援団「福井牙闘会(がとうかい)」があった[145]。応援団は選手別の応援歌やチャンステーマも作成していた[145]。 ナイターでの主催試合の場合は21時以降の応援は鳴り物の使用を禁止し、太鼓、トランペット、メガホンの代わりに手拍子に変更となった(ビジターの場合も基本的には21時を原則として鳴り物を禁止とするが、小松運動公園末広野球場のように球場側独自の応援ルールがある場合はそれに従う)[要出典]。 また、2017年の報道では、応援団に所属しないが応援旗を振ったり太鼓を叩いたりする熱心なファンが存在すると記されていた[145]。 福井ネクサスエレファンツの活動休止決定と、同年のファン感謝祭中止を機に、ファンが企画した「同窓会」が2022年12月3日に福井市内で開かれ、ファンやOB選手ら70人が出席した[146]。 応援歌・テーマソング応援歌 福井ミラクルエレファンツ時代
福井ワイルドラプターズ時代には球団歌や応援歌は制定されなかった。 スポンサー(ミラクルエレファンツ時代)福井県に本社および拠点を置く企業が多くを占める。なお、括弧内は法人名以外に使用するクレジット名。 不祥事福井ミラクルエレファンツの26歳の投手(当時氏名は非公表)が、2011年3月のキャンプ(福井県おおい町)の最中に、後輩の選手1人に対して自分を「君付け」で呼んだと因縁を付けて、2本並べたバットの上に長時間にわたり正座させた。また、この場には他の選手2名も居合わせていたが、この投手の行為を止めることもしなかったとされる。 事態を把握した球団は、同年12月に加害者の投手に対し6か月間の謹慎処分とした上で試合出場を禁止し、居合わせた他の選手2人についても、投手の行為を容認していたとして3か月間の謹慎処分とした。しかし公表はしておらず、翌2012年3月に新聞報道で発覚した。被害を受けた選手は、脚を傷めてプレーできなくなり同年秋に退団し、2012年3月に福井県警に被害届を提出した[150]。 2012年7月19日、リーグと球団は投手の藤井宏海について、2011年3月のキャンプ中に「行き過ぎた行為」があり、警察の事件となったが不起訴処分となったことを明らかにし、この件により藤井は球団より謹慎処分を受けたが、社会的制裁や十分な反省があったとして7月20日付で出場選手登録を認めたと発表した[151]。 脚注注釈出典
外部リンク
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