福井県こども家族館(ふくいけんこどもかぞくかん)は、福井県大飯郡おおい町成海にある体験型児童館である[1][2]。ここでは、当館北側にある緑地公園、和田港成海緑地(わだこうなるみりょくち)にある施設情報も併せて紹介する。
概要
子どもと家族とのふれあいの場を提供する目的で設置され、2008年(平成20年)8月1日にオープンした[3]。当館は交流・工房・あそびの各ゾーンとふしぎ体験エリアと展望フロアで構成されていたが、2021年(令和3年)3月に福井県子ども家庭課が「リニューアル概要(案)」を発表したため[4]、それを基に改装工事が行われた[5]。
改装工事を終え、2023年(令和5年)4月15日にリニューアルオープンした当館には[6]、「クライミングウォール」・「空の上ハンモック」・「すくすくフォレスト」の3つが新設され[6][7]、ゾーン設定と利用者層の見直しが行われた(詳細は後述)。当館に新設された「クライミングウォール」の高さは16 mであり[6]、国内最大級の規模を誇る[5][7][8]。
当館の北側には「和田港成海緑地」があり、芝生広場が大きく広がっている。当館のリニューアル工事に併せて同広場の工事も行われ、スケートパーク(愛称:「うみんぱ」[9])・3 on 3バスケットコート・複合遊具の3つが開設した。この3施設も福井県子ども家庭課が「リニューアル概要(案)」として発表した計画に盛り込まれていたものである[4]。
沿革
施設
館内
下表の各ゾーンで構成される。各フロアの施設概要は後述。
階
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施設
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備考
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4
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展望フロア
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吹き抜け構造 (4階:屋内型展望台を併設[16]) (2階:屋上テラスを併設[17])
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(3)
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あそび体験ゾーン、ふしぎ体験エリア
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2
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1
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エントランスゾーン、交流ゾーン、工房ゾーン
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各種体験教室の会場を併設
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館内施設概要
1階
- エントランスゾーン
- 館の特色を集めたものであり、「海」・「帆船」・「家族」・「わくわく」の4つをテーマとしている[18]。同ゾーンにはエントランスホールと授乳室の他に、「海底のエントランス」(スクリーン映像)・「どうぶつ家族うらない」(家族に関する質問に答えるコーナー)・「わくわくショップ」(買い物を体験する施設)の3つが設けられている[18]。
- 交流ゾーン
- ランチプラザ(お弁当ひろば)とおもちゃ・絵本・木のボールプールで構成される交流サロン、「すくすくフォレスト」(福井県の杉材を使用した木育スペース)がある[19]。同ゾーンには授乳室とボランティア室が併設されている[19]。
- 工房ゾーン
2階(・3階)
- あそび探検ゾーン
- ふしぎ体験エリア
- 冒険の港町を模したもので、音・色・光・形などをテーマとした体験エリアとなっている[8]。同エリア内には「帆船の積荷」・「勇気の穴」・「物語の鏡」・「らせんの階段」・「プラネタリウムの授乳室」・「ミニボルダリング」・「ミニミニスケートパーク」がある[8]。
4階
屋外
遊具・モニュメント・芝生広場で構成されている[17]。当館北側に「和田港成海緑地」(※以降は「成海緑地」と表記)があり、スケートパーク(愛称:「うみんぱ」[9])・3 on 3バスケットコート・複合遊具が設置されている[13]。
イベント
調理体験(「みんなでクッキング」)・ものづくり教室(「わいわいものづくり」)・親子ふれあい企画(「すくすくフォレスト」)などが開催される[注 5][22]。なお、各イベントの開催予定は『こども家族館だより』に掲載されている[23]。
ゾーン構成の見直し
2021年(令和3年)3月に福井県子ども家庭課が「リニューアル概要(案)」を発表し、ゾーン構成や主な利用者層の見直しが行われた[4]。詳細は下表を参照。
改装前
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→
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改装後
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階
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施設
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主な利用者層
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階
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施設
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主な利用者層
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2
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あそび体験ゾーン
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5・6歳 - 小学校高学年
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2
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空と海の冒険ゾーン
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5・6歳 - 小学校高学年
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1
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交流ゾーン
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乳幼児
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1
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家族のやすらぎと知育ゾーン
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乳幼児 - 小学校低学年
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展示ゾーン
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5・6歳 - 小学校低学年
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工房ゾーン
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屋外
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芝生広場、多目的広場
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幼児 - 小学校低学年
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屋外
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スポーツ・レクリエーション施設
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幼児 - 青年・若者
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展示改善の方向性として同課より発表されたゾーンのテーマは下記のとおり。
- ゾーンのテーマ
- 2階 - 「子どもが遊びを通じて、自分の能力や可能性を発見し成長できるゾーン」[4]
- 1階 - 「子育て家庭が安心してくつろげ、親子で一緒に楽しみながら子どもの健やかな成長を促すゾーン」[4]
- 備考
- このリニューアルに併せて、「クライミングウォール」・「空の上ハンモック」・「すくすくフォレスト」が設けられた[6][7]。
その他
基礎データ
利用案内
- 開館時間
- 休館日
- 利用料金
- 無料[13][29]。ただし、「あそび探検ゾーン」(愛称:「空と海の冒険ゾーン」)は利用料が必要[注 8]。各工房で行われる体験イベントは参加費が必要となるが、その費用はプログラムによって異なる[注 9]。
アクセス
- 鉄道
- 自動車
周辺
脚注
注釈
- ^ (略称は「成海緑地」)
- ^ 紙工作(折り紙・切り絵など)を体験するテーブルコーナー。別プログラム開催時・団体利用時・イベント開催時は休業。
- ^ 『ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー これができたら100万円!!』(テレビ朝日系列)のイライラ棒は「コースフレームや障害物に触れる」・「制限時間を超える」のどちらかに当てはまるとゲームオーバーとなる。
- ^ (※水色と白のボールを敷き詰め、大海原を模したもの)
- ^ 「すくすくフォレスト」を除く各イベントは定員制(※事前予約を受付けるイベントも混在する)。
- ^ (※海上保安庁のマスコット、「うーみん」とは無関係[24])
- ^ (注:パーク入口またはこども家族館正面玄関での利用申請が必要)
- ^ (※"あそび探検ゾーン"の入場料は「利用料金のご案内」を参照)
- ^ (※公式サイトの「イベント」または『こども家族館だより』を参照。それに併せて定員の情報も記されている)
出典
外部リンク