科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム
![]() 科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム(かがくぎじゅつとじんるいのみらいにかんするこくさいフォーラム、略称:STSフォーラム、英語:Science and Technology in Society forum)とは、NPO法人STSフォーラムの主催する科学技術の国際会議。 テーマを世界に共通する科学技術と社会に関する問題とし、同種の国際会議としては世界最大規模とされる[1]。2002年に尾身幸次元財務大臣・元科学技術政策担当大臣がダボス会議の科学技術版を目指して発案、2004年から年次総会を国立京都国際会館で開催している。法人としては2006年に特定非営利活動法人STSフォーラムが発足し、各国の要人22名からなる理事会、22の国・地域より名を連ねる71名の評議員と共に活動を開始。2014年には安倍晋三前内閣総理大臣に名誉会長に就任している。また、米国に連携組織としてAA-STS[2](American Associates of the STS forum)がある。 STSフォーラム年次総会は毎年10月の第1日曜日から火曜日の3日間に行われ、120か国・地域、国際機関から約1,500名の世界的な科学者 、政策決定者、企業経営者たちが参加している。年次総会では主に100年から500年先を見通して様々な課題における科学技術の方向性が議論されている。 STSフォーラムの理事会及び評議会は例年1月にワシントンD.C.および例年5月に欧州でも行い、年次総会の議長や登壇者候補についても議論される。 2021年3月からは小宮山宏が理事長に就任した。 活動
STSフォーラム年次総会は、毎年10月第1日曜日から3日間、国立京都国際会館(京都府京都市左京区宝ヶ池)にて開催される。プログラムはテーマごとに10のプレナリーセッションと24の分科会で構成されている。また、併せてサイドミーティング10会合も開催される。例年、約120カ国・地域から、ノーベル賞受賞者や首相や大臣を含む政府関係者、企業経営者(CEO)など産学官のトップリーダーたちが集う。一般公開されておらず、完全招待制である。会議はチャタムハウスルールによって進行される。 ![]() 各セッションでは、それぞれの分野を代表する登壇者による講演(各5分、英語)と質疑応答があり、参加者を交えた活発な議論が行われる。 その他、ネットワーキングプラザ(前夜祭)、オフィシャルディナー(初日)やレセプション(2日目)、フェアウェルランチ(最終日)など、産官学の垣根や国境を越えた世界的なネットワークを構築できる機会も設けられている。 STSフォーラム年次総会では、過去に皇太子徳仁親王または皇太子妃雅子も臨席している。皇太子徳仁親王は第2回年次総会(2005)、第5回年次総会(2008)、第8回年次総会(2011)、第11回年次総会(2014)に参加し、開会式または閉会式で挨拶した。第14回年次総会(2017)には、皇太子徳仁親王だけでなく皇太子妃雅子も臨席した。
![]() STSフォーラム年次総会期間中に、サイドミーティング10会合を開催している。
ヤング・リーダーズ・プログラム(Young Leaders' Program: Dialogue between Young Leaders and Nobel Laureates)では、世界各国の学術機関・企業から推薦を受けた40歳以下の若手ヤングリーダーを招待し、ノーベル賞受賞者との対話や、ネットワーキングが行われている。本プログラムはSTSフォーラム年次総会中に開催され、例年、約20名のノーベル賞受賞者と約130名の若手ヤングリーダーが参加している。
世界各地でワークショップを開催し、STSフォーラム年次総会の事前説明やネットワーキングの場を提供することを目的としている。政府関係者や研究機関、企業などから代表者を招待し、毎年5~6回、世界各地で開催している。
過去の参加者
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参考文献脚注
関連項目外部リンク |
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