美里町町内循環バス
美里町町内循環バス(みさとまちちょうないじゅんかんバス)は、埼玉県児玉郡美里町がかつて運行していたコミュニティバス。町内に本社を置く彩国観光バスへ運行委託していた。運賃は無料であった。利用者低迷により、2014年(平成26年)3月31日をもって廃止された。 本項では、2005年(平成17年)5月31日まで美里町が武蔵観光へ運行委託していた無料町内循環バス「ポピー号」と「コスモス号」についても記述する。こちらも運賃は無料であった。 運行受託事業者
美里町町内循環バス2005年6月1日より「ポピー号」と「コスモス号」を再編し、ダイヤ・運行形態を大幅に変更した。同時に、運行委託事業者が武蔵観光から彩国観光バスへ変更された。 美里町遺跡の森総合公園を起終点として、町内を8の字状に循環運行していた。 運行内容乗降方法バス停留所に乗客がいる場合に限りバスが止まる。また一部区間でフリー乗降制を採用し、停留所以外でも「メロディ区間」と呼ばれるバスが音楽を流しながら走っている区間では、見やすい所で手を上げればバスが停車し乗車できる。降車時は降りる停留所を運転手に知らせる。また「メロディ区間」では停留所以外でも降車できる。車内へ危険物は持ち込めない。 コース一日4便が、以下のとおり運行されていた。遅延の場合はコースが変更になることもあった。
停留所一覧
ポピー号・コスモス号2005年5月31日までの運行形態。美里町遺跡の森総合公園を起終点として、町内を8の字状に循環運行していた。進行方向により「ポピー号」と「コスモス号」の愛称が付けられていた。 運行内容
コース一日6便のうち、ポピー号・コスモス号が一日各3便で、以下のとおり運行されていた。 ポピー号
コスモス号
沿線の施設
廃止後美里町では、町内循環バス廃止の代替として2014年度(平成26年度)から、自家用車を運転できない40歳以上の町民には申請によりタクシー利用券を交付することとなった[3]。タクシー利用券の交付額は、2021年時点では最大36,000円分となっている[3]。2014年時点では最大年間48,000円分であった。 2021年時点では、美里町としてはコミュニティバスやデマンドバス、乗合タクシーなどは運行していない[4]。町域内を武蔵観光の県北都市間路線代替バス(一般路線バス)が運行している[5]。この路線は美里町を含む沿線自治体が補助金を支出する廃止代替バスである。 →「美里町 (埼玉県) § 交通」、および「県北都市間路線代替バス」も参照
県内自治体への影響埼玉県吉川市では、コミュニティバス「さわやか市民バス」を運行していたが2006年度をもって廃止した。その後は代替として新たなデマンド型交通などを作るのではなく、タクシー利用料金の助成事業を開始した美里町に倣い、吉川市でもタクシー券の交付を始めている[6]。この事業の試行開始に先立ち、吉川市では先行事例として美里町へ視察に赴いている[6]。 →「さわやか市民バス § 交通政策への影響」も参照
脚注
関連項目外部リンク |
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