若宮稲荷神社 (長崎市)
若宮稲荷神社(わかみやいなりじんじゃ)は、長崎県長崎市伊良林にある稲荷神社。亀山社中が存在したとされる場所(現・亀山社中記念館)から近く、坂本龍馬や幕末の志士が参詣したと伝わる。 社史社伝によると、町役人の若杉喜三太が自邸に祀っていた楠木正成の守護神の稲荷大神を、延宝元年(1673年)に現・社地に移し奉斎したのが創建と伝わる[1]。元文元年(1736年)に長崎奉行・細井因幡守安明が新たに参道を造営し、社殿を改築。以後、代々の奉行からの崇敬が厚かったと伝わる[2]。「若宮様」と親しまれ、民謡「長崎七不思議」にも歌われている[1]。 幕末期には、坂本龍馬や楠木正成を崇敬する幕末の志士達が参詣し、「1日も早く日本の新しい夜明けを来ること」を祈願したと伝わり[2]、「勤皇稲荷」とも呼ばれていた[1]。 祭神
境内
境内社
竹ン芸竹ン芸は、毎年10月14日、15日の例大祭に奉納される伝統芸能で、国の選択無形民俗文化財、および長崎市の無形民俗文化財に指定されている。境内に約10数メートルの竹竿が2本(男竹、女竹)建てられ、竹ン芸囃子(笛と締太鼓、三味線)に合わせ、白装束に白狐の面で扮装した二人(雄狐、女狐)が竹竿の上で空中芸を披露する[2][3]。その起源は中国伝来の羅漢踊とされる[3]。文政年間に「長崎くんち」の奉納踊として、長崎市・八百屋町から奉納されたのが初めてと伝えられ、明治30年代に若宮稲荷神社の例祭踊となった[4]。 祭事年間催事[2]
文化財竹ン芸が、国の選択無形民俗文化財、および長崎市の無形民俗文化財に指定されている。 国の選択無形民俗文化財長崎市指定無形民俗文化財アクセス近隣施設
脚注関連項目外部リンク
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