英知と希望の詩
『英知と希望の詩』(原題:Words of Wisdom and Hope)は、イギリスのオルタナティヴ・ロック・バンド、ティーンエイジ・ファンクラブが、ハーフ・ジャパニーズのメンバーとして知られるジャド・フェアーと連名で2002年に発表したスタジオ・アルバム。 背景ボーカルはジャド・フェアーとゲストのカトリーナ・ミッチェル(ザ・パステルズ)が担当しており、ティーンエイジ・ファンクラブのメンバーは楽器の演奏に徹している[3]。 ジャケットのイラストはフェアーが描いた[3][4]。 本作は日本のエピックレコードジャパンから先行発売された。日本盤ボーナス・トラックのうち「いつも心に」は、イギリスではアナログ盤シングル「Near to You」のB面曲として発表され[5]、アメリカではシングルA面曲となった[6]。 アメリカ盤はジェロ・ビアフラの主宰するインディーズ・レーベル、オルタナティヴ・テンタクルズから発売された。なお、メンバーはサンフランシスコでビアフラと対面を果たしており、ノーマン・ブレイクは後に『アンカット』誌のインタビューで「僕は若い頃からデッド・ケネディーズに入れ込んでいたから、本当に素晴らしい体験で、彼(ビアフラ)は聡明な男だったよ。グラスゴーのポップ・バンドがオルタナティヴ・テンタクルズに行き着くなんて、素晴らしいことだと思ったね」と語っている[7]。 評価ブライアン・オニールはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「ティーンエイジ・ファンクラブは恐らく、ジャド・フェアーに関わってきたミュージシャンの中でも特に純粋なポップ・アクトで、彼(フェアー)の名を冠したアルバムの中でも、恐らく最も率直である。しかし、あまりにも洗練されているわけではないことには留意してほしい。このグラスゴー出身のバンドは、メロディックな技法を取りながらも、ガレージロック的な自然さも伴っている」と評している[8]。また、ジェイソン・フォックスは『NME』誌のレビューにおいて10点中6点を付け「ティーンエイジ・ファンクラブによる、親しみやすい騒音を伴った相変わらず楽しい背景に乗って、ジャドが感傷的に人生を反芻する様は、プロザックを服用したルー・リードを思わせ、根源的な魅力を幾分もたらしている」と評している[9]。 収録曲全曲とも作詞はジャド・フェアー、作曲はティーンエイジ・ファンクラブによる[4]。
日本盤ボーナス・トラック
参加ミュージシャン
脚注
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