草津国際音楽アカデミー&フェスティバル
草津国際音楽アカデミー&フェスティバル(英語: Kusatsu International Summer Music Academy & Festival)は、草津温泉で毎年夏に開催されるクラシック音楽の音楽祭。正式名称は、草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル(くさつかきこくさいおんがくアカデミー アンド フェスティヴァル)。通称は、草津音楽祭。 概要音楽祭教育目的のアカデミーと、演奏会を含む音楽会としてのフェスティヴァルの二本立てで開催される。毎日草津町内のどこかで開催される街角コンサート[注釈 1]が名物のひとつ。 第1回は、1980年(昭和55年)8月18日から31日まで開催された[1]。1980年(昭和55年)に開始された霧島国際音楽祭と並び、講習会と演奏会などの音楽会から成る長年続くクラシック音楽祭であり[2]、2022年(令和4年)8月22日からは両音楽祭における友の会同士の交流も行われている[2]。 2020年(令和2年)度は新型コロナウイルス感染症 (2019年)の流行により、初の開催中止となった[3]。 上皇夫妻は天皇在位中も含め、この音楽祭でのコンサートを鑑賞するため複数回訪れており、上皇后はその際にこの音楽祭のワークショップで指導を受けつつピアノを演奏している[4][5][6]。 アカデミーヴァイオリニストとして著名な豊田耕児を音楽監督、音楽評論家遠山一行を実行委員長に開始された、夏期2週間にわたり行われる講習会の音楽アカデミー。毎年その年のテーマにあわせて世界的な芸術家を講師に招き、ニース夏期国際音楽アカデミー(フランス語: Académie internationale d'été de Nice)、キジアーナ音楽院夏期コンサートのマスタークラス、ザルツブルク音楽祭と共に開催されるザルツブルク・モーツァルテウム大学夏期国際音楽アカデミーといったヨーロッパの講習会や、アスペン音楽祭やマールボロ音楽祭におけるアメリカ合衆国での講習会など、外国における夏期講習のシステムを参考にした、草津独自のシステムで音楽を学ぶ。 当初より世界的な音楽家が集まったことや、その音楽家たちから草津アカデミーが称賛されたことから、ヨーロッパでも音楽家の間では世界一級のアカデミーとして評価され、このアカデミーと音楽祭に招待されることは名誉なこととすら言われる程になった。[要出典] 第11回目からは遠山一行が音楽監督となり、さらに室内楽に充実したレッスンが行われるよう配慮された。2010年(平成22年)開催の第31回からは遠山一行が音楽監督から引退[注釈 2]し、作曲家の西村朗が音楽監督を務める。 フェスティヴァル草津アカデミーが日本で最初の本格的な夏期の音楽アカデミーとしてスタートしたが、これだけの演奏家が来て音楽会を聴けないのは残念であり、生徒にとっても講師がどうステージ上で演奏するかが一番のお手本になるという理由から、フェスティヴァルが企画された。フェスティヴァルとアカデミーは、どちらが欠けても前に進むことが出来ない車の両輪のような関係として開催されている。 1990年(平成2年)までのコンサートは、スキー場のレストランを改造したコンサートホールである天狗山レストハウスで行なわれてきたが、1991年(平成3年)に608シートの本格的なコンサートホール「草津音楽の森国際コンサートホール」が建設され、2002年(平成14年)には室内楽用のイタリア製パイプオルガンが設置された。 毎年のテーマ草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルでは毎年何らかのテーマを選定し、このテーマに則って演奏会などの音楽会のプログラムなどが構成される。
これまでに来訪した講師以下の講師がこれまでマスタークラスを開講し指導にあたった。 ヴァイオリン
ヴィオラ
チェロ
コントラバス
オーボエ
フルート
クラリネット
ファゴット
トランペット
トロンボーン
ホルン
リコーダー
ピアノ
声楽
オルガン
ハープシコード
ハープ
歌曲解釈・指揮
他 アシスタント講師/マスタークラス講師以外の演奏家マスタークラスのアシスタントにも国内の著名な音楽家が多数参加している。 トランペットトロンボーンホルンフルートクラリネットオーボエファゴットヴァイオリンヴィオラチェロ
コントラバス
パーカッションピアノ
※ピアノには各楽器のアシスタントピアニストを含む 指揮
脚注注釈
出典
外部リンク
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