衝撃のファースト・タイム
「衝撃のファースト・タイム」("Feels Like the First Time")は、イギリス・アメリカのロックバンドのフォリナーのデビューシングルである。ミック・ジョーンズによって書かれたこの曲は1977年にバンドのデビューアルバム『栄光の旅立ち』より発売された。Billboard Hot 100では4位だった[1]。 背景ジョーンズは後にフォリナーとなるバンドを結成する際に「衝撃のファースト・タイム」を書いた[2]。ジョーンズは「僕が1人で書き始めたんだ。いつの間にか2、3曲出来ていて、これをどうしようかと考えていた。その中の1曲が『衝撃のファースト・タイム』だったんだ」と述べている[2]。 ジョーンズはさらに「『衝撃のファースト・タイム』は僕の人生のちょっとした変化があったときに書かれたんだ。僕はフランスで出会った誰かとの結婚から抜け出していた。イギリスに戻り、スプーキー・トゥースというバンドで活動し、そしてアメリカに渡った。僕にとってそれは人生の新たなスタートを切るための挑戦だった。(中略)僕にとって、それは新たなスタートを意味していたんだ。誰かと出会った、再婚して、一緒にアメリカに移住した。そんな経験を描いた曲なんだ」と語った[3]。 評価『オールミュージック』の評論家のデニス・サリヴァンは「70年代のコーポレート・ロックのヒット曲の中でも典型的で汎用的で、評論家に嫌われていた」にもかかわらず、「爆発的な人気」があったと説明している[4]。サリヴァンはその人気の理由の1つとして、「ハードヒット」するスネアドラム、「レイヤー化された楽器、拳を突き上げるようなギターリフ」など、ヘヴィメタルとMORロックの橋渡をしていることを挙げている[4]。彼女はリードシンガーのグラムを「青写真のようなメタル・スクリーマーのヴォーカル・パフォーマンス」と評している[4]。 『ビルボード』誌はこの曲を「ダイレクトでハッピーな愛の歌詞」を持った「センスフルなハイエナジーロック」と評した[5]。『ビルボード』はギターの「ブーミング」とグラムのリードヴォーカルが「激しくはあるがコントロールされている」と評した[5]。『アルティメット・クラシック・ロック』の評論家のマット・ワードロウは「衝撃のファースト・タイム」をフォリナーで7番目に素晴らしい曲と格付け、「結婚し、アメリカに渡り、大成功を収めることになるロックンロール・バンドを始めた」ジョーンズの新たな始まりが表現されていると評した[6]。『クラシック・ロック・ヒストリー』の評論家のジャニー・ロバーツは「衝撃のファースト・タイム」をフォリナーで史上最高の曲と位置づけた[7]。 ポップカルチャーでの使用2010年、リズムゲーム『Guitar Hero: Warriors of Rock』の収録のために「衝撃のファースト・タイム」は再録音された[8]。 この曲は2012年の映画『マジック・マイク』の最後や『ピッチ・パーフェクト』のトレブルメーカーズのリフ・メドレーの場面で使用された。他にも2013年の『俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク』や2017年『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』でも使用され[9]、さらに2021年の『エターナルズ』のエンドクレジットでも流された[10]。2020年のNetflix映画『スペンサー・コンフィデンシャル』では大幅に編集されたバージョンが使用された[11]。 チャート成績週間チャート
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参考文献
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