豊田市藤岡民俗資料館
豊田市藤岡民俗資料館(とよたしふじおかみんぞくしりょうかん)は、愛知県豊田市藤岡飯野町井ノ脇401にある民俗資料館。 旧西加茂郡藤岡町の中心地に位置する。藤岡町立藤岡中学校の特別教室棟を転用しており、建物は「豊田市藤岡民俗資料館(旧藤岡中学校特別教室棟)」の名称で登録有形文化財。豊田市藤岡交流館、藤岡体育センター、豊田市藤岡中央児童館 などとともに藤岡コミュニティ広場を構成する施設である。1981年(昭和56年)3月開館。2025年(令和7年)3月末閉館予定。 歴史藤岡中学校特別教室棟1954年(昭和29年)、西加茂郡藤岡村の藤岡村立藤岡中学校に、理科室・調理室・裁縫室を有する特別教室棟として建てられた[1]。当時の西加茂郡では充実した特別教室棟であり、藤岡村における「村の誇り」とされていたほか、青年学校、社会学級、婦人会講習、一般教養講習などにも利用された[1]。 宅地化の進行による生徒数の増加に伴って、1975年(昭和50年)には藤岡村飯野から藤岡村木瀬に校地を移転した[2]。1978年(昭和53年)4月1日には藤岡村が町制施行して藤岡町が発足し、藤岡町立藤岡中学校に改称した。 民俗資料館の開館藤岡中学校の特別教室棟だった建物は、1981年(昭和56年)に増築されて藤岡町民俗資料館に転用された。調理室が第1展示室、準備室画題に展示室、理科室が第3展示室となっている[1]。かつて藤岡町は陶土の製粉が盛んであり、1982年(昭和57年)には町内にあったトロミル水車が藤岡町民俗資料館に移築された[3]。最盛期の藤岡町には700を超える水車があったとされる[3]。 1996年(平成8年)の改修工事の際には外壁がモルタル塗りに変更された[4]。2005年(平成17年)4月1日、藤岡町を含む6町村が豊田市に編入合併され、豊田市藤岡民俗資料館に改称した。2014年(平成26年)の改修工事の際には外壁がモルタル塗りから下見板張に戻された[4]。 2017年(平成29年)5月2日、登録有形文化財に登録された[5][6]。登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」。戦後の木造学校建築の代表例とされ、教育史および建築史において価値があるとされる[1]。豊田市では18件目の登録有形文化財である[6]。 2025年(令和7年)3月末に閉館する予定である。 建築![]() 木造平屋建、切妻造、桟瓦葺[1][5]。桁行は20間、梁間は5間である[1]。小屋組はキングポストトラスであり、柱と梁の接合部には方杖を有する[1]。建築面積342平方メートル[1][5]。外壁は黒く塗られた下見板張である[1]。 北側から理科室、理科準備室、調理室、裁縫室の順に並び、教室の西側に幅1間の片廊下が付いている[1]。廊下の北端に昇降口の土間があり、かつては藤岡中学校の本校舎と渡り廊下で接続していた[1]。南側の玄関部分は資料館転用時の増築部である[4]。
利用案内脚注参考文献
外部リンク
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