豊積神社
豊積神社(とよづみじんじゃ)は、静岡県静岡市清水区にある神社。式内社、駿河国二宮で、旧社格は郷社。 祭神祭神は次の1柱[1]。
歴史概史社伝では、延暦10年(791年)の創建であるという[2]。また坂上田村麻呂は東征の途中で戦勝を祈願、そして帰途に戦勝祝いとして神楽を奉納したといい、お太鼓祭(県指定無形民俗文化財)の起源はその神楽にあるという[3]。 延長5年(927年)成立の『延喜式』神名帳では駿河国廬原郡(庵原郡)に「豊積神社」と記載があり、当社をこれに比定する説が有力視される[2][注 1]。 寛文年間(1661年-1673年)頃の偽書とされる『駿河国風土記』では、「豊積神社或止由気神社日本武尊祭之地也、国中之二宮也」と記載されていることから、当社は駿河国において富士山本宮浅間大社(一宮)に次ぐ二宮の地位にあったと推測されている[4]。ただし、同記でそのように記す根拠は明らかではない[4]。 江戸時代の朱印地は16石余[2]。なお、天正17年(1589年)の文書に見えるように、近世には「浅間」とも称していた[2]。享保21年(1736年)の口上書では、「豊積浅間社」と称したうえで、式内社「豊積神社」の後裔と主張している[2]。 明治維新後、明治6年(1873年)3月に近代社格制度において郷社に列した[1]。 神階
境内本殿は総欅造の流造で、銅板葺[3]。棟札によれば文政8年(1825年)の造営であるというが、それ以前では慶長5年(1600年)の造営、享保17年(1732年)の造替があったという[3]。屋根は元々檜皮葺であったが、明治22年(1889年)に銅板葺に葺き替えられた[3]。その後、昭和28年(1953年)に大修理を経て現在に至っている[3]。
摂末社境内社は次の通り[3]。
文化財静岡県指定無形民俗文化財
脚注注釈
出典 参考文献
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