赤星進
赤星 進(あかほし すすむ[1]、1918年11月10日[2] - 2012年5月18日)は、日本の精神科医。クリスチャンとして「医学と福音」をライフワークのテーマとし精神医学と神学の関係を研究した。また日本ルーテル神学大学や東京神学大学などの神学校で精神医学を講じた。 経歴
鹿児島県鹿児島市生まれ[1]、出身[2]。1938年(昭和13年)第七高等学校造士館 (旧制)理科卒業[3]。1943年(昭和18年)東京大学医学部卒業[1]。大槻外科入局、副手。医学博士。 1946年(昭和21年)、国立療養所清瀬病院外科医長。1953年(昭和28年)、東芝林間病院副院長兼外科医長。1961年(昭和36年)、浜松の社会福祉法人聖隷病院院長。1958年、シカゴ大学で「医学と宗教の関係」を研究。この時期にポール・トゥルニエ(Paul Tournier)との文通による出会いがはじまり、1959年トゥルニエ宅訪問、クリスチャン精神科医として生涯メンターシップを受ける関係に恵まれる。1970年にはトゥルニエ著『聖書と医学』の和訳をする。また1959年クロイツリンゲンでルードウィッヒ・ビンスワンガー宅、またバーゼルでカール・バルト (Karl Barth) 宅を訪問し研究テーマ「医学と福音」への励ましを得る。クリスチャン医学者として心の病における体・心・霊との親密な関係性を確信し、科学的な癒し・宗教的な癒し・キリストの福音による癒しの研究を包括的に推進した。 日本の結核問題がほぼ解決できた1963年(昭和38年)、外科から精神科に移り、国立武蔵療養所医員となる。1967年(昭和42年)、小川赤十字病院精神科部長。1982年(昭和57年)、東京の自宅で精神科クリニックを開業。 東京神学大学校医と非常勤講師(1946−92年)社会福祉法人親愛病院院長(1970年代に3年間ずつ2回)。日本ルーテル神学大学教授兼PGC所長(1986−92年)。 赤星クリニックの開業医として勤務。かたわらに、『福音と医学』研究所の所長やキリスト教メンタルケアセンターの会長などの研究活動と、日本ルーテル神学校や東京神学大学の教授として、キリスト教教育にも携わった。これらの功績が認められて、2009年に第40回キリスト教文化功労賞を受賞する[4]。 著書
訳書
脚注
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