『辛旽 高麗中興の功臣』(シンドン こうらい ちゅうこうの こうしん、原題:신돈〈シンドン〉)は、2005年9月24日から2006年5月7日まで韓国MBCで放送されたテレビドラマ(時代劇)。全61話。
概要
高麗時代末期、自らの出自の故に世の中に対して憎悪を抱えつつ、高麗を建て直そうと尽力する僧シン・ドン、そして彼と共に高麗を建て直そうとする恭愍王と魯国公主の生きざまを描いている。
韓国の小説家朴鍾和の小説『多情仏心(다정불심)』を原作とし、チョン・ハヨン(朝鮮語版)が脚本、キム・ジンミン(朝鮮語版)が演出、そして韓国国内の番組制作会社サムファネットワークス(朝鮮語版)が番組制作を担当した[1]。原作では恭愍王とその妃魯国公主のふたりが主人公でシン・ドンは脇役に過ぎなかったが、本作品ではシン・ドンを主役の座に置き、歴史的資料には記載されていない誕生から幼少期、若き日のチベット放浪などフィクションに基づくシーンを追加している[2]。
MBC週末企画ドラマ(朝鮮語版)枠で放送された。もともとはKBSが「高麗史10年プロジェクト」の一環として制作を予定していた企画であったが、2003年に社長に就任した鄭淵珠(朝鮮語版)がこの企画をキャンセルし同局での制作がなされなくなった[3]ため、後にMBCによって制作されたという経緯がある。また制作当初は原作小説のタイトル『多情仏心』がそのまま用いられる予定であったが、ソン・チャンミン(朝鮮語版)が主役シン・ドン役に起用されるにあたり、脚本家チョン・ハヨンがタイトルを現在のものに変更したと、インタビューでソン・チャンミン自身が明かしている[4]。オープンセットの建設費用約10億円や中国へのロケの費用[5]を含め、制作費用は約17億円にのぼる[6]。
あらすじ
登場人物
登場人物は、個別に注釈がない場合は公式サイト[7]に基づく。
主要人物
俳優 |
役名 |
作品中の設定等
|
ソン・チャンミン |
ピョンジョ/シン・ドン |
本作品の主人公。母親が奴婢階級出身であるところから僧職ながら剃髪を許されなかった。恭愍王との出会いから、高麗を救おうと尽力し始める。
|
チョン・ボソク |
江陵大君/恭愍王 |
高麗第31代国王。元国内にて無為の日々を送っていたが、ポプタシユリ/魯国公主との結婚やシン・ドンとの邂逅をきっかけに王位への野心に目覚める。即位後は元の影響を排して国を建て直そうとするが、魯国公主の死が原因で悲しみのうちに引きこもってしまう。
|
ソ・ジヘ |
ポタプシユリ/魯国公主 |
元魏王の娘で恭愍王の正妃。クンラン太子と婚約していたが江陵大君時代の恭愍王と結婚する事となる。王妃となってからは高麗人になりきろうとし、夫を支えたが、妊娠が困難な体質ながら無理に懐妊した末、分娩時に死去した。
|
高麗王室
朝廷
武臣
元
その他
俳優 |
役名 |
作品中の設定等
|
カン・ムニョン |
チョソン |
開城で商売をする巨商。ピョンジョ/シン・ドンの理解者で、幼少時代のパニャの面倒も見ていた。ドラマオリジナルの架空の人物である。
|
オ・マンソク |
ウォニョン |
ピョンジョの兄弟弟子で共に修行の旅を続ける。ピョンジョが朝廷に入り、シン・ドンと名乗るようになってからは、腹心として行動を共にする。
|
イム・ヒョク |
ボウ |
元で修行した高僧。
|
イ・ジョンソプ |
アン・ドチ |
恭愍王が江陵大君だった頃から仕えていた宦官。シン・ドンの古くからの知己でもあった。興王寺の乱の際に恭愍王の身代わりとなって殺害された。
|
韓国国外での放送
日本
BS11の開局記念番組として放送され、放送終了後も再放送を求める声が同局が設けている番組紹介ページの掲示板に寄せられるほどの反響があった[12]。
台湾
ケーブルテレビ局八大電視系チャンネル八大戯劇台(中国語版)にて、2011年4月2日から毎週土、日曜日午前10時より放送された。
脚注
外部リンク
 週末企画ドラマ |
---|
1990年代 |
|
---|
2000年代 |
2005年 | |
---|
2006年 | |
---|
2007年 | |
---|
2008年 | |
---|
2009年 | |
---|
|
---|
2010年代 |
2010年 | |
---|
2011年 | |
---|
2012年 | |
---|
2013年 | |
---|
2014年 | |
---|
2015年 | |
---|
2016年 | |
---|
2017年 | |
---|
2018年 | |
---|
2019年 | |
---|
|
---|