通りゃんせ
『通りゃんせ』(とおりゃんせ)は、江戸時代に成立した[1]と見られる日本のわらべうた(童謡)。遊び歌として知られ、その遊戯もいう。 作詞者不明、本居長世編・作曲[2]、あるいは、野口雨情作とも伝えられる(1920年頃収録レコード[要説明]に作者として記載されている)。 歌詞意味![]() (小田原市山角天神社) ![]() (小田原市国府津菅原神社) 神奈川県小田原市南町の山角天神社、および同市国府津の菅原神社や、埼玉県川越市の三芳野神社が舞台であるという説があり、共に発祥の碑がある。 このほか関所を舞台とするという説(出立は楽だが帰還の際は厳しく調べられるという歌詞)もある。 この歌詞の意味に神隠し伝説や人柱、埋蔵金伝説の関連付けをする人は多く、しばしば小説や映画、ドラマ、ゲーム等の創作の題材として取り上げられる。また、様々な陰謀説もある。 歌詞の「行きはよいよい 帰りはこわい」が、被差別部落への一本道を意味しているとする説があるため、東京では放送できるが大阪では放送できず排除される形となっている[3]。 通りゃんせ原文通りゃんせ 通りゃんせ 歌の訳通りなさい、通りなさい。 楽譜![]() 全体的に陰旋法でできているが、陽音の借用が多い。 遊戯二人の子供が向かい合って立ち両手を繋いで挙げ関所をつくり、他の子供たちが列になってこの手の下をくぐっていく。この間、『とおりゃんせ』を歌い、歌の終わりで、両手を挙げていた子供らがさっと手を下ろす。ちょうどそこにいきあたった子供がつかまって関所役の子供と交代する。 ロンドン橋落ちたと同様の遊び方もある。 使用・歌唱・アレンジ等音響装置付信号機かつて、日本の横断歩道に設置されている音響装置付信号機には、いろいろな曲のメロディが使用されていたが、視覚障碍者の混乱を招くことも少なくなかったため、1975年に2種のメロディ(『通りゃんせ』、『故郷の空』)および2種の鳥の擬音(「ピヨ」、「カッコー」)が制定された[4]。 その後、2003年に、今後の音響装置付信号機には鳥の擬音を使用したものを設置するように通達が出された[5]。そのため、『通りゃんせ』に限らずメロディを使用したものは、鳥の擬音を採用した信号機に置き換えられつつある。 その他
脚注出典
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