釣ヶ崎海岸
釣ヶ崎海岸[注釈 1](つりがさきかいがん)は、千葉県長生郡一宮町にある九十九里浜の南端に位置する海岸。サーフィンの盛んな場所として知られ、2020年東京オリンピックにおけるサーフィンの競技会場・釣ヶ崎海岸サーフィンビーチ(英称:Tsurigasaki Surfing Beach)となった[1]。 概要![]() 九十九里浜の最南端に位置し、全域を千葉県立九十九里自然公園に指定されている[2]。年間を通して良質な波が打ち寄せることから、多くのサーファーに親しまれている[3]。 ハイレベルなサーファーおよびプロサーファーが集まることから、サーファーが技術を磨くサーファーの聖地「波乗り道場」として知られる[4]。年間約60万人が波乗りに訪れ、一宮町への移住者も増えている[5]。 海岸の砂浜には鳥居が屹立しており、玉前神社の例祭である上総十二社祭りなどが行われている。釣ヶ崎海岸広場には舗装された駐車場、シャワー施設、エコトイレなどが整備されている[3]。 サーフィンの聖地とされることからあらゆるレベルのサーフィン大会も多数開催されており、2016年(平成28年)5月と2017年(平成29年)5月には国内で開催された国際大会の中でも最高レベルにあたるQS6000 ICHINOMIYA CHIBA OPENが開催された。また、2021年に開催の2020年東京オリンピックにおけるサーフィンの競技会場として国際オリンピック委員会(IOC理事会)によって決定された[6][7]。 2020年、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、一宮町は4月17日から駐車場を閉鎖する措置を取ったが、同年5月末に閉鎖を解除した[8]。 神事![]() 毎年9月には、玉前神社の例祭である上総十二社祭り(上総裸祭り)が釣ヶ崎海岸で行われている[9]。その起源は、807年(大同2年)に遡るとされ、千葉県無形民俗文化財に登録されている[10]。毎年6月には、「玉之浦禊行」と称される禊が行われる[11]。 志田下ポイント釣ヶ崎海岸の中でも最も南に位置する[12]、国内屈指と評されるサーフポイントは、「志田下(しだした)」と通称されている。これは1958年(昭和33年)から1985年(昭和60年)まで、志田利寿をはじめとする志田家が経営する海の家が毎年5月から9月にかけて営業していたことに由来する[13][14]。 志田下は、各種のサーフィン競技会の会場とされている[15][16]。志田下をホームブレイクとする選手も多く、2015年(平成27年)に日本人として初めて全米オープン(Vans US Open Of Surfing)で優勝を制した大原洋人[17]、世界の国際大会(World Qualifying Series)などで活躍中の稲葉玲王[18]、全米サーフィン選手権(U10クラス)で日本初優勝を果たした岩見天獅[19]など多数の有力選手が輩出されている[3]。 開催された主なイベント
アクセス
脚注注釈
出典
関連項目外部リンク
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