鈴蘭台車両基地座標: 北緯34度43分1.5秒 東経135度8分47.8秒 / 北緯34.717083度 東経135.146611度
鈴蘭台車両工場・鈴蘭台検車場(すずらんだいしゃりょうこうじょう・けんしゃじょう)は、兵庫県神戸市北区鈴蘭台南町9丁目にある神戸電鉄の総合車両基地である。鈴蘭台駅の南方780 mの場所に位置する[1]。 概要鈴蘭台車両工場・鈴蘭台検車場の2施設からなる総合車両基地であり、鈴蘭台車両基地と呼ばれることもある[2]。毎年秋に開催される「神鉄トレインフェスティバル」の会場としては鈴蘭台車庫の略称が使用されている。 鈴蘭台車両工場当初の工場は1928年(昭和3年)11月26日に小部駅(現:鈴蘭台駅)南側に開設されたものであったが[3][4]、車両数の大幅な増加によって手狭になったので1968年(昭和43年)10月、新工場を鈴蘭台駅 - 菊水山駅間に建設することを決定して建設・完成したものである[2]。東側に後述の「鈴蘭台検車場」が隣接している[2]。鈴蘭台工場と呼称されることもある。 工場工場面積は3,573 m2であり、うち主工場は2,930 m2である[2]。工場棟内東側に3両収容の工場線が3本あり、2本は20 mピットを備えている[2]。全般検査・重要部検査のほか、車体・車両機器整備、各種改造に使用する[2][1]。工場棟内西側には天井走行クレーン2基を備え、台車・電動機の整備、各種工作・溶接を行っている[2][1]。機械台数は約60台である[2]。 入換機械入場車両の入換用として機械扱いの牽引モーターカーが2016年(平成28年)より1両導入されている。無車籍の入換機械として配置されている。 塗装場工場西側に大型車両2両を収容できる塗装場を設けている[2]。鉄骨造り平屋建てで、棟内では塗装のほか、車体工事を実施する[2]。塗装庫と呼称されることもある。 車両課事務所塗装場南側に事務室・詰所からなる車両課事務所を備えている[2]。 その他の設備車輪倉庫、工場油倉庫、工場予備品倉庫、工場電気室、休憩所などがある[2]。 鈴蘭台検車場当初は1928年(昭和3年)11月26日に小部駅(現:鈴蘭台駅)南側に開設された工場で検査を実施していたが[3]、次第に手狭になったため1948年(昭和23年)に鈴蘭台検車場として独立して、鈴蘭台駅北側(現:神鉄コミュニティサービス施設警備部・建設部鉄道交通警備課事務所、鈴蘭台西町神鉄ビル)に初代のものが開設された[2]。これは1965年(昭和40年)5月に火事で全焼したが、2代目が同地に再建されて車両検査に使用された[2]。しかし、車両数の大幅な増加によってこれでは対応しきれなくなったため1968年(昭和43年)10月、新検車場を鈴蘭台駅 - 菊水山駅間に建設することを決定し、3代目の現検車場がこの地に建設・完成した[2]。西側に前述の「鈴蘭台車両工場」が隣接している[2]。神戸電鉄や神鉄観光が執筆した書籍・資料には鈴蘭台検車区と表記されているものもある。 検車庫検車庫は鉄骨造り平屋建てで面積は1,554 m2である[2]。検車庫棟内に6両収容の検車線が3本あり、各線とも76 mのピットを設けている[2]。列車検査と状態・機能検査に使用している[2]。機械台数は8台である[2]。 洗車線検車庫の東側に6両長の洗車線を備えている[2][1]。車体洗浄のほかに車内清掃なども行う[2]。清掃作業は子会社の神鉄コミュニティサービス(かつては関連会社)が行なっている。 留置線洗車線の東側に7〜8両長の留置線を備えている[2]。一般的な列車留置のほか、休車車両の留置、入場車両の一時留置、鈴蘭台駅折り返し列車の一時入線にも使用する。留置能力は52両である[2][1]。 検車事務所検車庫の西に隣接して検車事務所が設けられている[2]。各種作業に使用している。 その他の設備検車庫詰所、検車予備品倉庫、検車庫電気室、検車庫油倉庫、検車庫倉庫などがある[2]。 備考
沿革
脚注参考文献
関連項目外部リンク
|
Portal di Ensiklopedia Dunia