鎌田共済会郷土博物館
鎌田共済会郷土博物館(かまだきょうさいかい きょうどはくぶつかん)は、香川県坂出市本町1-1-24にある博物館(登録博物館)。運営は公益財団法人鎌田共済会。実業家・貴族院議員の鎌田勝太郎が1918年(大正7年)に慈善・育英・社会教育を目的として設立した財団法人鎌田共済会の施設の一つ。 歴史1918年(大正7年)に鎌田共済会が設立されると、1925年5月24日に鎌田共済会郷土博物館が開館した。博物館初代主事は郷土史家の岡田唯吉。 1992年にはJR予讃線の鉄道高架事業に伴って建物が取り壊され、1922年(大正11年)に鎌田共済会図書館として建設された建物に移転した。この建物は1951年(昭和26年)から1979年(昭和54年)まで坂出市立図書館として使用された建物でもある。1998年(平成10年)12月11日には建物が「鎌田共済会郷土博物館(旧図書館)」という名称で登録有形文化財に登録された。 収集・展示香川県に関する歴史資料を中心に近世から近代の書画、写真、考古学資料、鉱石標本など10,000点以上を所蔵し、展示・調査・研究を行う。所蔵品のうち、久米通賢(江戸時代後期、高松藩に仕えた洋学者・発明家)に関する一括資料(1,061点)は2014年に国の重要文化財に指定された。 重要文化財(国指定)
建築概要
利用案内
周辺情報「海辺のカフカ」のモデル村上春樹の小説『海辺のカフカ』に登場する「甲村記念図書館」は鎌田共済会郷土博物館をモデルにしているという説がある[1]。小説中の「甲村記念図書館」は造り酒屋の甲村家が立ち上げた財団が運営する図書館で2階に書画の展示室があるという設定である一方、鎌田共済会郷土博物館(旧図書館)は醤油醸造家の鎌田勝太郎が立ち上げた財団が運営し、書画などの展示を行っているなど、よく似ている[1]。『海辺のカフカ』は高松市を主な舞台としており、村上は坂出市の来訪経験があることから、『さんぽで感じる村上春樹』は鎌田共済会郷土博物館と芦屋市立図書館打出分室からイメージを膨らませて「甲村記念図書館」を描いたのではないかと推察した[1]。ただし、村上本人は「甲村記念図書館は実在しません」と表明している[1]。 脚注
参考文献
外部リンク
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