長谷川一明
長谷川 一明(はせがわ かずあき)は、日本の実業家。西日本旅客鉄道(JR西日本)代表取締役会長[1]。 経歴三重県出身[1][2][3]。1981年(昭和56年)、東京大学法学部を卒業し日本国有鉄道に入社[4]。国鉄分割民営化後、JR西日本の経営企画部門や営業部門で勤務し[5]、2005年(平成17年)のJR福知山線脱線事故発生時には神戸支社(現・近畿統括本部兵庫支社)次長として被害者対応にあたった[1]。 2008年(平成20年)同社岡山支社長、2012年(平成24年)同取締役兼常務執行役員近畿統括本部長を経て[3]、2016年(平成28年)6月に同代表取締役副社長に就任[4]。非運輸業を担当する創造本部長を兼務し、奈良ホテルの子会社化[5]や新ブランドホテルの展開、三菱重工業の不動産子会社買収など主に不動産事業に関わる[1]。 2019年(令和元年)10月、社長の来島達夫から後任社長を打診され受諾し[5]、12月1日付で同社代表取締役社長に就任した[1]。JR西日本の社長交代は6月の定時株主総会に合わせるのが通例で、12月の交代について産経新聞は「異例」と報じている[2]。 2025年(令和7年)6月、代表取締役会長に就任。 人物家族は妻と子2人[5]。趣味は釣り[1][5]。座右の銘は「相互理解」「敬意と共感」[1][5]。 国を支えるインフラ産業に興味を抱き旧国鉄に入社した[6]。JR西日本前任社長の来島は長谷川を「切れと繊細さを兼ね備えた人物」と評している[1][5]。JR福知山線脱線事故の経験から、社長就任翌日の幹部訓示や記者会見で長谷川は「基幹事業である鉄道の安全なくして、当社グループの成長はない」と述べている[1]。 不祥事2023年1月26日、大雪の影響でJR京都線や琵琶湖線の乗客が車内に閉じ込められた問題で、長谷川は「重大な運行トラブルを発生させ、深くおわび申し上げる」と陳謝した[7]。この当日、雪の予報を受け設置された対策本部に出席していた長谷川は、他の役員らと共に厳しい口調で指示し、社員を萎縮させていたことが明らかになった[8]。長谷川の発言はパワーハラスメントとしては認定されなかったものの、JR西は「再び輸送障害を起こしてはいけないという緊迫した場面で、厳しい口調になってしまった」と説明し、「社長も反省している」として、再発防止に努めるとしている。 脚注
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