青山駅 (愛知県)
青山駅(あおやまえき)は、愛知県半田市青山一丁目にある名古屋鉄道河和線の駅。駅番号はKC14。全ての列車が停車する。 歴史1933年(昭和8年)7月、知多郡成岩町に知多鉄道の南成岩駅(みなみならわえき)として開業した。設置された区間は前年の1932年(昭和7年)7月の成岩駅から河和口駅までの延伸によって開業していた。南成岩駅の設置は、鉄道省による武豊線のガソリンカー導入や南知多方面への省営自動車の運行計画への対抗策の1つであったとされる[2]。 駅名変更地域の発展を目的として、橋上駅舎への改築に合わせて駅名の変更を求める動きが1992年にあった[3][4]。地元住民が結成した「南成岩駅名を考える会」が住民や企業を対象にアンケート調査を実施し、約7割が改称に賛成という結果を得ていた。同会は町名変更で駅西側の地名が「青山」となった事を受け、セントラーレ青山駅への改称を名鉄に要望した[3]。しかし、名鉄がコンピューターシステムの更新や表示の変更に費用が掛かるとして約8,500万円の負担を駅の地元に求めたため、話は進展しなかった[3]。 1999年(平成11年)には半田青山土地区画整理事業が完了し、周辺の人口は増加していた[5]。駅名改称の気運は再び高まり、成岩南部商店街振興会などによって再び「南成岩駅名を考える会」が結成される[3]。同会は半田市長に、青山駅への変更を名古屋鉄道に働きかけるよう陳情した[5]。この時も名鉄は難色を示し、実現には至らなかった[3]。 その後、中部国際空港開港に伴う空港線の開通に合わせた大規模な駅名検討が名鉄で行われることになり[6]、これに便乗すれば改称費用を抑えられるとして、青山駅への変更に向けた運動が2004年(平成16年)に再開された[3][4]。3月に市議会議員や県議会議員、財界人などが「南成岩駅名変更委員会」を設立し、署名活動や住民説明会を行った[3][4]。地元の負担費用は約1,600万円を提示され、土地区画整理組合の清算に際して駅名変更のため半田市の基金とした1,000万円と、寄付金、半田市の補助160万円で賄った[3][4][7]。10月に半田市と名古屋鉄道が改称に同意する協定を結び[4]、2005年(平成17年)1月29日に駅名変更が実現した[8]。
高架化事業河和線青山駅付近鉄道高架化事業として、2013年(平成25年)を竣工予定とした当駅周辺の立体交差化が行われた。仮駅は従来同様の1面2線の島式ホームで、旧駅舎の橋上部東へ新たに橋上駅舎を建設した。2010年(平成22年)2月24日から仮駅舎の一部が使用開始となり、同年5月29日から仮駅・仮線へ切り替えとなった。2012年(平成24年)5月12日に上り線(太田川、名古屋方面)が高架線へ移行した[9]。用地の関係上、上り線を高架化の後に下り高架線を建設し、2013年(平成25年)11月16日に完成した[10][11]。このような工法は常滑線の大同町駅、柴田駅と同様である。また、構造も相対式2面2線の高架ホームとなった。
年表
駅構造8両編成対応で、2面2線の相対式高架ホームである。地上駅時代は、1面2線島式ホームを有しており、河和線の途中駅では唯一の島式ホームであった。改札口は、高架駅舎に1か所ある。エレベーターが設置され、バリアフリー対応である。LED式列車案内(種別のみフルカラー表示)も設置されている他、駅自動放送も開始した。特殊勤務駅で、窓口営業時間は7:30 - 10:00と17:00 - 20:00である。2024年(令和6年)9月27日までは終日駅員配置駅だった[18]。 ホームには待合室が設けられている。待合室の窓には橋上駅舎時代の連絡通路にあったステンドグラスが移設されている[11]。
配線図
利用状況
※ 河和線の駅では太田川駅、知多半田駅、南加木屋駅に次いで、4番目に利用客が多い。利用客は増加傾向であり以前より特急停車駅である知多武豊駅をも上回っている。東にある東海旅客鉄道(JR東海)武豊線の東成岩駅より大きく上回っている。 駅周辺主な施設駅西側駅東側バス路線
隣の駅
脚注
参考文献関連項目外部リンク
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