香港フィルハーモニー管弦楽団
香港フィルハーモニー管弦楽団(ホンコンフィルハーモニーかんげんがくだん、繁体字中国語: 香港管弦樂團、英語: Hong Kong Philharmonic Orchestra)は、香港を拠点に活動するオーケストラである。略称は港樂(港楽)、HK Phil(香港フィル)、HKPO。 概要香港フィルハーモニー管弦楽団の前身は、1947年に設立された中英管弦楽団(中英管弦樂團、Sino-British Orchestra)である。同年10月31日に香港大学陸佑堂にて、このオーケストラの最初の演奏会が行われた[1]。1957年に香港管弦楽団(香港管弦樂團、Hong Kong Philharmonic Orchestra)に改名し[2]、1974年に香港政庁主導によりプロ・オーケストラとなった[1][2]。 1984年にケネス・シャーマーホーンを音楽監督に招聘し、楽団を次のレヴェルに引き上げる土台を築いた[2]。1987年に香港で設立されたNAXOSに当初から関わり、シャーマーホーンとの録音により、世界中に香港フィルのサウンドを伝えた[2]。 1989年に音楽監督に就任したデイヴィッド・アサートン以降、オーケストラはさらに成長を遂げることとなる[1]。2000年に音楽監督に就任したサミュエル・ウォンによる大幅な楽員整理によって、楽員と指揮者間では大きな軋轢を生じることとなったが、楽員の若返りなどにより、結果的にはオーケストラのレベル向上となった[1][2]。 2004/2005年シーズンより、オーケストラ・ビルダーと名高いエド・デ・ワールトが音楽監督及び首席指揮者に就任した。デ・ワールトの指揮で公演されたコンサートオペラ形式での『サロメ』、『ばらの騎士』、『エレクトラ』(以上リヒャルト・シュトラウス)、『蝶々夫人』(プッチーニ)、『ワルキューレ』第1幕(ワーグナー)、ベートーヴェンの『フィデリオ』(ベートーヴェン)は、いずれも大きな反響を呼んだ。また、マーラーの作品を音楽監督就任以来積極的に取り上げ[2]、第8番(千人の交響曲)以外のマーラーの交響曲は全て演奏をしている。 2012/2013年シーズンより、ヤープ・ヴァン・ズヴェーデンが音楽監督に就任した。NAXOSが社運をかけて挑んだ「ニーベルングの指環」全曲録音にヴァン・ズヴェーデンと香港フィルが起用され、グラモフォン誌の「オーケストラ・オブ・ザ・イヤー」を獲得した[2]。2018/2019シーズンにニューヨーク・フィルハーモニック音楽監督に就任したヴァン・ズヴェーデンだが、2023/2024シーズンまで香港フィル音楽監督を務めた[3]。 歴代指揮者音楽監督
桂冠指揮者
首席客演指揮者
脚注出典参考文献
外部リンク
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