駒場幼稚園
駒場幼稚園(こまばようちえん)は、東京都目黒区大橋二丁目に所在する私立共学幼稚園。 概要都立駒場高等学校同窓会である財団法人駒場松桜会の記念事業の1つとして発足した私立幼稚園。設立当初は松桜会の理事長が直接幼稚園の運営に携わっていた。敷地は駒場高校に隣接し、運動会は駒場高校のグラウンドを借用するなど、現在も駒場高校及び松桜会とのつながりは深い。 倉橋惣三の教育理念を大切にし、「思考と行動の自主性の育成」を教育の柱に掲げ、教室での一斉指導は行わない。読み書きや計算などの先取り学習は一切行わない。 教師は園児の観察と場の提供に徹し、園児が、何をするか友達とどう接するかなどについて遊びの中で自主的に学んでいくことを実行している。園児を「あの子」「こういう子」ではなく「あの人」「こういう人」と呼ぶなど、教師が園児を対等な1人の人格として扱うことを徹底する。のびのびとした全人格的な成長を目指しており、例えば小学校受験などとは目指しているものが対極にある。 年度始めの組を解体しての異年齢混合編成による保育形態(解体保育)を取り入れ、園児は園舎や園庭など自分の判断で好きな場所に移動することができる。このため園舎は吹き抜けスロープ構造を採用し、階段を使わずにスムーズに移動できるように設計されている。[1] 近年は、園児が自由に参加できるプログラムの1つとして、モンテッソーリ教育に準拠したクラスを取り入れ、定期的に有資格者の派遣を受けている。 運動会、餅つき、お泊まり会、卒園準備など、数多くの行事やイベントがあるが、多くの部分が父母によって支えられており、相当程度の自主的な参加と協力が求められる。これは園の教育理念に由来するところが大きい。園は父母や家庭のお手伝いをするのであり、「園にお任せする」タイプの発想とは対極にある。 お茶の水女子大学の内田伸子名誉教授らが、「いわゆる「難関大学」に合格するなどした経験がある人は、そうでない人に比べて、小学校に入学する前に思い切り遊んだり好きなことに集中したりしていた割合が高い」とする調査結果を公表した際に、そのような教育を実践している幼稚園としてNHKで紹介された[2]。 教育目標次の6項目を「大切にしていること」として掲げている。[3]
沿革
交通著名な卒園生脚注及び参照
関連項目外部リンク |
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