黒川古文化研究所
公益財団法人黒川古文化研究所(くろかわこぶんかけんきゅうじょ)は、兵庫県西宮市苦楽園にある東洋古文化の研究・展示機関である。中国と日本を主とした美術品の保存と研究と公開展示を目的に1950年に芦屋市に設立され、1974年に現住所に移転した。春と秋に各約1ヶ月間の展覧会開催の他に、出版物刊行も手掛けている。また、展覧会期間中の研究所内での講演会開催以外に、外部での講演会などの活動も行っている。 収蔵品![]() 収蔵品は、大阪で証券業を営んでいた実業家の黒川家が3代にわたって収集したものであり、2代目の黒川幸七が収集した日本と中国の美術工芸品を中心とする。コレクションには国宝 2件、国の重要文化財 16件(162点)、重要美術品 62件(78点)を含む。貨幣、書画、刀剣、銅鏡など収蔵品の分野は多岐にわたるが、中でも日本刀は質量共に屈指のコレクションと評価されている。 以下に、主な収蔵品を挙げる。 国宝
重要文化財
創立者黒川家は大阪の株屋で、初代黒川幸七(1843-1900)が1863年(文久3年)に大阪で両替商を始め、1878年(明治11年) に黒川幸七商店として大阪株式取引所の開設メンバーとなり、1918年(大正7年)に株式会社黒川商店、1949年(昭和24年) に株式会社黒川証券と改称、1977年(昭和52年)に合併して黒川木徳証券となった(現・あかつき証券)[1]。初代の次男の2代目幸七(孝吉、1871-1938)が集めた刀剣コレクションに、3代目幸七(福三郎、1893-1961)が集めた古美術などを加えて黒川古文化研究所を開いた[2]。3代目は東京深川の米穀問屋・木村徳兵衛の三男で、2代目の娘・いく子の入婿[3]。3代目没後はいく子が4代目を継いだ[3]。 所在地〒662-0081 兵庫県西宮市苦楽園三番町14-50 交通アクセス一般公開は春(4月中旬〜5月中旬)・秋(10月〜11月)の展覧会(春秋とも約1か月間)開催時のみ。 周辺施設出典関連項目
外部リンク
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