1977年のパシフィック・リーグプレーオフ
1977年のパシフィック・リーグプレーオフは、1977年10月にプロ野球パシフィック・リーグの前期優勝チームと後期優勝チームの2球団で行われたプレーオフである。前年は阪急ブレーブスが前期・後期とも制したため、プレーオフの実施は2年ぶりとなった。 概要前期優勝の上田利治監督率いる阪急ブレーブスと後期優勝の金田正一監督率いるロッテオリオンズとの対戦で行われた。4年ぶりに最終戦までもつれ込んだが、阪急が3勝2敗でロッテを下し、3年連続のリーグ優勝を決めた。 試合結果
第1戦10月9日 西宮 観衆28000人
(ロ)●村田(1敗)、安木、成重、仁科-高橋博、土肥、榊 2回、リーのソロ本塁打でロッテが先制したが、阪急は4回に長池徳二のタイムリーヒットで追いつくと、5回に集中打を浴びせて村田兆治をKO。リリーフ投手もつるべ打ちを浴びせ、大量10点を奪った。6回、主力を休ませるつもりで出した代打・藤井栄治が満塁アーチ。これを含め6回にも7点、計18点を挙げ、一方的な試合となった。山田久志はリーの本塁打以外は全く危なげなく完投。 第2戦10月10日 西宮 観衆28000人
(ロ)八木沢、○三井(1勝)-高橋博、村上 初回、リーの2点タイムリーでロッテが先制。阪急も1回裏無死1、3塁のチャンスを迎えるが、マルカーノが三振、さらに1塁走者の大橋穣が盗塁失敗でチャンスを潰した。阪急は4回にも1死1、2塁のチャンスを作ったが、金田監督はここで無失点の八木沢荘六から三井雅晴に交代、三井は期待に応えて後続を断ち、そのまま最後まで無失点で投げ抜いた。 第3戦10月12日 宮城 観衆16000人
(急)●稲葉(1敗)、山口-中沢、河村 初回、得津高宏とリーの連続タイムリーで3試合連続でロッテが先制。阪急も高井保弘のタイムリーで追い上げるが、3回に有藤道世の本塁打で再びロッテが突き放し、そのまま逃げ切った。ロッテの先発・金田留広は再三ピンチを作ったが粘りのピッチングで2回の1点に抑える好投。9回、走者を出したところで村田につなぎ、ロッテが連勝した。 第4戦10月13日 宮城 観衆17500人
(急)○山田(2勝)-中沢 初回、得津の犠牲フライ、リーの一発で2点を挙げ、ロッテが4試合連続で先制。しかし阪急もマルカーノの犠牲フライ、高井のタイムリーで追いついた。そして8回、加藤秀が村田のボールをとらえ、豪快に勝ち越し本塁打。9回には福本豊のタイムリー三塁打で突き放した。山田は第1戦に続く完投勝利。 第5戦10月15日 宮城 観衆20000人
(急)○足立(1勝1敗)-中沢 4回、阪急はエラーにつけ込み、島谷金二のタイムリー二塁打でこのプレーオフ初めての先取点。6回に加藤秀司のタイムリー、7回に大橋のタイムリーで加点し、9回4点を奪って試合を決めた。足立は6回以降は無安打に抑える絶妙のピッチングで4安打完封勝利。阪急がリーグ3連覇を果たした。[1] 表彰選手テレビ・ラジオ放送テレビ中継
ラジオ中継
脚注関連項目
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