2010 PDC ワールド・カップ・オヴ・ダーツ (2010 PDC World Cup of Darts) は、2010年に開催された初のPDC ワールド・カップである。
初優勝国は、レイモンド・ファン・バルネフェルトとコ・ストンプのオランダとなった[1]。
賞金とPDC オーダー・オヴ・メリット
初開催のPDC ワールド・カップ・オヴ・ダーツの賞金は、以下の通りであった[2]。
成績
|
賞金
|
優勝
|
£40,000
|
準優勝
|
£20,000
|
準決勝
|
£12,000
|
グループ戦3位
|
£8,000
|
グループ戦4位
|
£5,000
|
ラウンド2
|
£3,500
|
ラウンド1
|
£2,000
|
総額
|
£150,000
|
この賞金は、PDC オーダー・オヴ・メリットに反映されていない。
2010年の賞金総額は、チャンピオンシップ・リーグ・ダーツに次いで、PDCのイヴェント中、10番目であった。
全課程がテレビ放送されるPDCのイヴェント中では最も低く、テレビ放送されないPDC ProTour以外では、下から3番目である。
しかし、賞金が一切支払われないWDF ワールド・カップと異なり[3]、サッカーのFIFA ワールド・カップのように、初戦で負けても賞金が支払われ、賞金総額は、WDF/BDOの賞金総額が2番目に多いイヴェントである2010 ワールド・マスターズの賞金総額を超えている。
2010年 (WDF ワールド・カップのみ隔年開催のため2009年) における他のトーナメントとの比較は、次の通りである[2][4][5][6][7][8]。
団体
|
大会
|
賞金総額[9]
|
優勝
|
準優勝
|
準決勝
|
準々決勝
|
グループ3位
|
グループ4位
|
ラスト16
|
ラスト24
|
左記未満
|
9ダーター
|
ハイエスト・チェクアウト
|
PDC
|
ワールド・カップ・オヴ・ダーツ
|
£150,000
|
£40,000
|
£20,000
|
£12,000
|
-
|
£8,000
|
£5,000
|
£3,500
|
£2,000
|
-
|
-
|
不明
|
WDF
|
ワールド・カップ
|
£0
|
£0
|
£0
|
£0
|
£0
|
-
|
-
|
£0
|
-
|
£0
|
-
|
-
|
PDC
|
ウィメンズ・ワールド・ チャンピオンシップ
|
£30,000
|
£10,000
|
£5,000
|
£2,500
|
£1,250
|
-
|
-
|
£625
|
-
|
£0
|
-
|
不明
|
PDC
|
アンダー21・ワールド・ チャンピオンシップ
|
£30,000
|
£10,000
|
£5,000
|
£2,500
|
£1,250
|
-
|
-
|
£625
|
-
|
£0
|
-
|
不明
|
WDF
|
ワールド・マスターズ (メンズ)
|
£56,000
|
£25,000
|
不明
|
不明
|
不明
|
-
|
-
|
£1,000
|
-
|
£0
|
-
|
£1,000
|
WDF
|
ワールド・マスターズ (ウィメンズ)
|
£10,500
|
£5,000
|
£2,000
|
£750
|
£500
|
-
|
-
|
£0
|
-
|
-
|
-
|
-
|
本戦の日程・会場・放送など
本戦の日程、会場、タイトル・スポンサー、テレビ放送などの情報は、以下の通りである[1]。
形式
PDC ワールド・カップ・オヴ・ダーツを特徴付ける形式は、次の2つである[10]。
出場国と出場者の決定
出場国は、2010 ワールド・グランプリ終了後、10月末のPDC オーダー・オヴ・メリットによって決定された。
プレイヤーが2人以上いる国のみが対象となり、各国の最もランクが高いプレイヤーの中で、上位24名の国が出場国となり、彼らと各国2番のプレイヤーを出場者とした。
なお、2人のワールド・ランキングの累積が、各国のシードを決定する。
この合計の最も低い国が、最も有利なシードとなり、上位8カ国は、ラウンド2から開始となる。
地域別の出場国は、以下の通りである[11]。
全世界
|
イギリス
|
ヨーロッパ
|
オセアニア
|
北アメリカ
|
南アメリカ
|
アフリカ
|
アジア
|
24
|
4:
|
15:
|
2:
|
2:
|
0
|
0
|
1:
|
本戦
本戦の形式は、以下の通りであり、シングルズ、ダブルズとも、全て501で行われた[2][12]。
曜日
|
ラウンド
|
出場国
|
対戦
|
内容
|
ポイント
|
解説
|
レッグズ (ベスト・オヴ)
|
先攻
|
金
|
1
|
9-24位の国
|
順位の和が33位になる国 (例: 9位 vs 24位)
|
ダブルズ
|
-
|
-
|
11
|
敗者
|
2
|
1-8位の国 + R1勝国
|
1-8位 vs R1勝国 (無作為抽選)
|
-
|
-
|
土
|
グループ
|
R2の勝国 (4カ国からなるグループ内総当戦[13]) グループA: 2、3、6、7位の国 / これらに勝利した国 グループB: 1、4、5、8位の国 / これらに勝利した国
|
シングルズ x 2
|
1pt x 2
|
各国1位 vs 相手国2位
|
5
|
ダブルズ
|
2pts
|
-
|
延長戦 (ダブルズ)
|
-
|
ポイントが2-2の時のみ
|
1
|
ブルアップ
|
日
|
準決勝
|
グループA, Bの それぞれ上位2カ国
|
グループAの1位 vs グループBの2位 グループBの1位 vs グループAの2位
|
シングルズ x 4
|
1pt x 4
|
ラウンドロビン
|
11
|
敗者
|
ダブルズ
|
2pts
|
必要に応じて
|
延長戦 (ダブルズ)
|
-
|
ポイントが3-3の時のみ
|
1
|
ブルアップ
|
決勝
|
準決勝の勝国
|
シングルズ x 4
|
1pt x 4
|
ラウンドロビン
|
15
|
敗者
|
ダブルズ
|
2pts
|
必要に応じて
|
延長戦 (ダブルズ)
|
-
|
ポイントが3-3の時のみ
|
1
|
ブルアップ
|
結果
ラウンド1 & 2
ラウンド1と2は、12月3日 (金) に行われた[1][14][15]。
なお、ラウンド1の観戦は、無料提供された[16]。
悪天候で飛行機が飛ばずチェコが参加できなかったため、ドイツは不戦勝でラウンド2に進出している[17]。
グループ戦
それぞれのグループで上位2チームが、準決勝に進出できる。
12月4日 (土)[18]
NB: P = 試合数; W = 勝ち数; L = 負け数; LF = 取得レッグ数; LA = 損失レッグ数; +/- = 得失レッグ差; Pts = ポインツ
グループA
13:00-17:00
順位
|
国
|
P
|
W
|
D
|
L
|
LF
|
LA
|
+/-
|
3本平均
|
Pts
|
1 |
オランダ (2) |
3 |
3 |
0 |
0 |
22 |
18 |
+4 |
91.62 |
9
|
2 |
オーストラリア (3) |
3 |
2 |
0 |
1 |
22 |
17 |
+5 |
82.96 |
8
|
3 |
カナダ (7) |
3 |
1 |
0 |
2 |
18 |
19 |
-1 |
86.66 |
5
|
4 |
オーストリア (14) |
3 |
0 |
0 |
3 |
16 |
24 |
-8 |
85.98 |
2
|
グループB
19:00-23:00
順位
|
国
|
P
|
W
|
D
|
L
|
LF
|
LA
|
+/-
|
3本平均
|
Pts
|
1 |
ウェールズ (5) |
3 |
2 |
0 |
1 |
21 |
16 |
+5 |
85.04 |
7
|
2 |
スペイン (11) |
3 |
2 |
0 |
1 |
17 |
19 |
-2 |
90.09 |
7
|
3 |
スコットランド (4) |
3 |
1 |
0 |
2 |
20 |
18 |
+2 |
87.18 |
6
|
4 |
アメリカ合衆国 (8) |
3 |
1 |
0 |
2 |
17 |
22 |
-5 |
83.39 |
4
|
準決勝と決勝
12月5日 (日)
準決勝
13:00-17:00[20]
決勝
19:00-23:00[21]
記録
ハイ・チェックアウト
達成されたハイ・チェックアウトは、数字が大きい順に以下の通りとなっている[14][15][18][20][21]。
脚注