2018年Billboard Japan Hot 100シングル1位の一覧以下は、2018年のBillboard Japan Hot 100チャートシングル1位の一覧である。Billboard Japan Hot 100(以下Japan Hot 100)は、日本におけるシングルのヒットをランク付けした音楽チャートの一つである。Japan Hot 100はCD販売のみならず、音楽ダウンロードサービスの販売実績、ストリーミングサービスや動画サービスでの再生数、ラジオ放送回数、PCでCDを読み込んだ際のルックアップ回数、ツイートの7指標から成る総合チャートである[1]。 2018年のチャートの集計期間は2017年11月27日から2018年11月25日である。欅坂46「ガラスを割れ!」はCDの販売のみならず、ルックアップとダウンロード、さらにはストリーミングでもポイントを稼ぎ、年間3位にランクインした。年間2位のDA PUMP「U.S.A.」はSNSで話題になり動画サービスの再生数が1億8千万回を超えるほどまで伸び、ストリーミングとダウンロードでもヒットしたことから、「スマホから生まれるヒット」の典型と評された。そして年間1位は、各週発表されるチャートでの1位獲得は2度ながら、テレビドラマ「アンナチュラル」の主題歌である米津玄師の「Lemon」が獲得した。2017年のJapan Hot 100は星野源の「恋」が通算11週の1位獲得で年間1位を獲得しており、「Lemon」の2回(4月2日付、9日付)とは大差であるように思えるが、「恋」のトップ10入りが36週連続止まりであることに対し「Lemon」は41週連続でトップ10に入りしたことから、「Lemon」は長期間にわたりヒットしたことがわかる。「Lemon」は年間1位である178万を超えるダウンロード数と年間2位である2億回超の動画再生数が牽引し、こちらも「スマホから生まれるヒット」と評された[2]。2019年に入ると、「Lemon」は39週ぶりに週間1位に返り咲き[3] 、そのまま5週連続で1位を獲得するロングヒットとなった[4]。 これらの、上位にランクインした楽曲には共通点を見出すこともできる。「孤独」を前提とした歌詞である。Billbordの事業部の1人は「日本人は歌詞を見ながら音楽を聴くユーザーが多く、歌詞は非常に重要。社会情勢が歌詞に表現されやすい」と東洋経済オンラインの取材に応えた。上位にランクインしている楽曲には、前述の「Lemon」の他にも乃木坂46「シンクロニシティ」「ジコチューで行こう!」、菅田将暉「さよならエレジー」など、歌詞に「孤独」を認識させる楽曲がある。これについて、Billbordの事業部の別の1人が「音楽を1人で、スマホで聴くときに、共感されるのが孤独なのではないか」と東洋経済オンラインの取材に応えたように、スマートフォンを中心としたヒットが生み出されている[5]。 一方、「スマホから生まれるヒット」は、スマートフォンの画面の小ささに起因し米津や前年の年間1位を獲得した星野らのソロ・アーティストが有利な状況であるとも評される[2]。画面の小さなスマートフォンでミュージックビデオを視聴する機会が増加していることから、大人数のグループよりも見やすいソロ・アーティストがヒットしているという[5]。2018年のチャートでは米津やDA PUMPなど、動画サービスでの再生数やダウンロード数などが伸びたアーティストが上位にランクインしたことから、大人数のグループやデジタル展開が遅れているアーティストは不利な状況であることが明確となった[2]。 チャート遍歴
関連項目出典
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