Darik's Boot and Nuke
Darik's Boot and Nuke(略称:DBAN)は、自由でオープンソースのハードディスク消去ソフトである[2]。IDE(PATA)・SCSI、シリアルATA規格のハードディスクの消去に対応している。 概要パソコンなどに内蔵されたハードディスクを破棄・リサイクルする際に、ハードディスク上のデータを安全かつ完全に消去し、機密データ・個人情報を復元できないようにするために使用される。これはハードディスク内のすべてのデータ領域を、擬似乱数で上書きして消去することで実現している。 Linuxベースのソフトウェアであり、x86アーキテクチャのパソコンで動作する。通常はCD-ROM・DVD-ROM・USBフラッシュドライブから起動するが、Preboot Execution Environmentを使用してディスクレスで起動することもできる。 擬似乱数生成アルゴリズムはMersenne twisterとISAACのいずれかを選択可能。消去方式は、Quick Erase(ゼロフィル、1回実行)、RCMP TSSIT OPS-II(王立カナダ騎馬警察方式、8回実行)、DoD Short(アメリカ国防総省方式の簡易版、3回実行)、DoD 5220.22-M(アメリカ国防総省方式、7回実行)、Gutmann Wipe(Gutmann方式、35回実行)、PRNG Stream(PRNGストリーム方式、1回実行)のいずれかを選択可能。またベリファイの頻度、消去の繰り返し回数も指定することもできる。 開発終了2012年9月、フィンランドのBlanccoはDBANの買収を発表した[3]。 その後、2015年6月4日にバージョン2.3.0がリリースされて以降、新しいバージョンの開発は行われていない[4]。なおDBANの公式Webサイトは、2016年時点では有料版のBlancco Drive Eraserの販売サイトが主体になっているものの、DBANの配布元であるSourceForgeのプロジェクトページへのリンクも張られている[5]。 なおDBANの中核であるdwipeはフォークされ、Martijn van BrummelenによりLinuxのコマンドラインプログラムnwipeとしてリリースされ[6]、DebianやUbuntuなどに同梱されている。 参考文献
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