M24型柄付手榴弾
![]() M24型柄付手榴弾(エム24がたえつきしゅりゅうだん、ドイツ語: Stielhandgranate 24)は、第一次世界大戦中にドイツで開発された柄付き手榴弾である。小さい缶詰型の炸薬部に木製の棒をつけた形状から、イギリス軍将兵からポテトマッシャー(じゃがいも潰し器)という渾名がつけられ、ドイツ語では「Die Kartoffelpresse」という。20世紀を代表する歩兵用兵器として知られる[1]。和名は24年型柄付手榴弾。 概要第一次世界大戦から使用されていたヘアブラシ型手榴弾M1915の改良型で、大量の炸薬を発火させる事により起こる爆圧で相手を殺傷する。有効範囲は約10メートルで「攻撃型手榴弾」に分類される。 ![]() 発火方式は摩擦発火式を採用。円筒形状の木製の柄の中に、弾殻の信管に繋がる紐が通されている。使用方法としてはまず柄のねじ込み式安全キャップ(ボトルキャップの様な形状で金属製)をねじ外し、その中に現れる紐の端に付けられた鉛製の玉を握り、紐を引き抜く。すると紐の信管側の端に付けられた金属ピンが引き抜かれる際、ピンと擦り薬との間の摩擦によって、マッチの様に火花が生じて導火薬に着火し、3-4秒の遅延時間を経て爆発する。指や手首に紐を巻きつけたまま投げる事で、投擲と発火を同時に行うことも出来る。 また対戦車戦闘に用いるために、柄と信管を外した弾頭部6個を針金などで1つの柄付き手榴弾の弾頭部に巻きつけた集束装薬として使用する事も出来る。その場合には通常の7倍の火薬量となるが、基本的には対人用兵器であり装甲板を爆風だけで破壊することは難しいため、開口されたエンジングリル上や履帯、走行装置などの弱点部位に対する攻撃に用いられた。 柄付手榴弾には3種類あり、
が存在する。 M24の発展型としては、M24と同じ構造で全長を406ミリメートルとしたM39型、大戦後半には信管を弾頭の上部に移したM43型が作られた。M43型では木柄を中空構造にする必要がなくなり、単純な棒状の柄となった。さらに破片効果を増すために、弾頭にかぶせる鋳鉄製アタッチメントも使用され、上記の各型手榴弾と共用できる。 諸元![]() 登場作品M24型柄付手榴弾の登場作品を表示するには右の [表示] をクリックしてください。 ![]() ドイツ軍が登場する作品・戦闘シーンの多くに登場する。創作ではアメリカ軍のマークII手榴弾を意識したと思われる、ピンを抜くことで発火したり、また紐を引くだけで抜けない描写がしばしば見られるが、上記の通りM24は紐を引き抜く方式であるため、これは誤りである。 映画・テレビドラマ
漫画・アニメ
ゲーム
脚注
関連項目 |
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