MPM (模型メーカー)MPM (MPM Production Ltd.)は、1990年に設立されたチェコの模型メーカーである。MPM以外に、Special Hobby、Azur等の複数のブランドを持ち、主にプラモデルの製造販売を行っている。子会社として主にレジンキャスト製のキットやディテールパーツを製造するCMKがある。 2016年1月1日に、正式社名を Special Hobby s.r.o. (Special Hobby Ltd.) に変更した[1]。社名変更の理由として、MPMという名前を持つ別の企業との混同を避ける事、MPMのブランドのうちSpecial Hobbyの製品群が最も充実し知名度もある事、が挙げられている[1]。 概要MPMは1990年にチェコスロバキアのプラハで設立された。当初はバキュームフォームキットの製造販売を行っていたが、1991年に樹脂型を使用した最初の簡易インジェクションキット、1/72スケールBü 181を発売した。 MPMは簡易金型による簡易インジェクションキットを発売した最も初期のメーカーの一つである。初期の簡易インジェクションでは、原型師の作成した原型を直接耐熱性の樹脂で型取りしたものを使用して、低圧でポリスチレンを射出成形していた。そのため、表面のモールドは美しかったものの型取り時のゆがみのために部品の組み合わせの精度は低く、位置決め用のピンなども無いため組み立ての難度は高かった。また、低圧の成形では薄く透明度の高い部品を作るのが難しかったため、キャノピーには塩ビ板を真空成形した部品が使用されていた。さらに、通常の金型に比べ型が非常に脆弱なため、型の劣化によって成形品に傷やゆがみ、バリなどが発生し、バッチごとに品質に差が生じることもあった。しかし、これらの欠点にもかかわらず、従来のインジェクションキットでは出ていなかった機種の選定と、バキュームフォームやレジンキャストのキットに比べると遥かに組み立てやすそうな材質とパーツ構成によって、簡易インジェクションキットはモデラーに受け入れられ、会社は成長していった。その後同様の簡易インジェクションキットを作るメーカーはいくつも現れたが、MPMは製品の質と量においてトップクラスの地位を保っている。 さらに製品の質を上げるため、MPMは軽合金型を導入している。これは電鋳技術を用いて型取りを行うもので、従来の樹脂型に比べて精度が高く、型の寿命も長い。また、透明部品も射出成形が可能であり、キットの品質は通常の射出成形キットとほとんど変わらないものとなっている。 主なブランドMPMは製品の内容によっていくつかのブランドを使い分けている。以下にその主なものを示す。
→詳細は「CMK」を参照
脚注・出典参考文献
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